介護福祉士試験のテスト 「人間の尊厳と自立」 2025 11/17 過去問題 2025年11月17日 人間の尊厳と自立 1 / 6 利用者の生活の質(QOL)を高めるための介護実践に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 1 日常生活動作の向上を必須とする。 2 利用者の主観的評価では,介護福祉職の意向を重視する。 3 介護実践は,家族のニーズに応じて行う。 4 福祉用具の活用は,利用者と相談しながら進める。 5 価値の基準は,全ての利用者に同じものを用いる。 2 / 6 Aさん(25歳,男性,障害支援区分3)は,網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)で,移動と外出先での排泄時に介助が必要である。同行援護を利用しながら,自宅で母親と暮らしている。音楽が好きなAさんは合唱サークルに入会していて,月1回の練習に参加している。 合唱コンクールが遠方で行われることになった。同行援護を担当する介護福祉職は,Aさんから,「コンクールに出演したいが,初めての場所に行くことが心配である」と相談を受けた。 介護福祉職のAさんへの対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 1 合唱コンクールへの参加を諦めるように話す。 2 合唱サークルの仲間に移動の支援を依頼するように伝える。 3 一緒に交通経路や会場内の状況を確認する。 4 合唱コンクールに参加するかどうかは,母親に判断してもらうように促す。 5 日常生活自立支援事業の利用を勧める。 3 / 6 Aさん(76歳,女性,要支援1)は,一人暮らしである。週1回介護予防通所リハビリテーションを利用しながら,近所の友人たちとの麻雀を楽しみに生活している。最近,膝に痛みを感じ,変形性膝関節症(knee osteoarthritis)と診断された。同時期に友人が入院し,楽しみにしていた麻雀ができなくなった。Aさんは徐々に今後の生活に不安を感じるようになった。ある日,「自宅で暮らし続けたいけど,心配なの…」と介護福祉職に話した。 Aさんに対する介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 1 要介護認定の申請を勧める。 2 友人のお見舞いを勧める。 3 膝の精密検査を勧める。 4 別の趣味活動の希望を聞く。 5 生活に対する思いを聞く。 4 / 6 次の記述のうち,介護を必要とする人の自立についての考え方として,最も適切なものを1つ選びなさい。 1 自立は,他者の支援を受けないことである。 2 精神的自立は,生活の目標をもち,自らが主体となって物事を進めていくことである。 3 社会的自立は,社会的な役割から離れて自由になることである。 4 身体的自立は,介護者の身体的負担を軽減することである。 5 経済的自立は,経済活動や社会活動に参加せずに,生活を営むことである。 5 / 6 次の記述のうち,介護福祉職がアドボカシー(advocacy)の視点から行う対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 1 介護を行う前には,利用者に十分な説明をして同意を得る。 2 利用者の介護計画を作成するときに,他職種に専門的な助言を求める。 3 利用者個人の趣味を生かして,レクリエーション活動を行う。 4 希望を言い出しにくい利用者の意思をくみ取り,その実現に向けて働きかける。 5 視覚障害者が必要とする情報を,利用しやすいようにする。 6 / 6 Aさん(83歳,女性,要介護3)は,脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で左ひだりかたまひ片麻痺があり,介護老人福祉施設で生活している。家族から,「できることは自分で行ってほしい」と希望があり,Aさんは自室から食堂まで車いすで自走することを日課としている。 1 週間前から,介護福祉士養成施設の学生がAさんのフロアで実習を開始した。数日前からAさんは実習生に,「今日は腕が痛いので,食堂まで車いすを押してください」と依頼するようになった。悩んだ実習生は,実習指導者に相談をした。 実習生に対する実習指導者の最初の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。 1 「Aさんの腕は痛くないので,気にしないでください」 2 「どのようなときも,Aさん自身で行ってもらうことが必要です」 3 「ご家族から自分で行うように,言われています」 4 「それは自立につながらないので,車いすを押さないでください」 5 「Aさんが依頼する理由を,まず考えてみることが大切です」 あなたのスコアは平均スコアは 89% 過去問題 よかったらシェアしてね! URLをコピーしました!