久しぶりに会うお孫さんの成長は、目を見張るものがありますよね。
「この前まで寝てばかりだったのに、もう座ってる!」
その喜びの一方で、こんな不安を抱くことはありませんか?
「同じ月齢の子はもう歩いているのに、うちはまだ…」
「もう1歳すぎたのに、全然おしゃべりしないけど大丈夫?」
心配するあまり、つい息子夫婦や娘夫婦に「まだ〇〇できないの?」と聞いてしまい、嫌な顔をされた経験がある方もいるかもしれません。
子供の成長には個人差があり、その子なりのペースがあります。
今回は、言葉が出る前の大切な成長のステップである「指差し」の重要性と、現代流の「孫育て(見守り)」のポイントについてお話しします。
「指差し」は、心が通じ合った最初の証
1歳前後になると、子供は言葉を話す前に、指を使って自分の気持ちを伝え始めます。これを「指差し」と言います。
「あ!(あそこに犬がいるよ)」
「ん!(あれを取って)」
実はこれ、単なる動作ではなく、非常に高度な「心の成長」の証なのです。
自分が見ているものを相手にも見てほしい、自分の気持ちを誰かと共有したい。そんな「共感」の心が芽生えた瞬間が、この指差しです。
言葉がまだ話せなくても、お孫さんが指を差した先を見て、「あ、ワンワンだね」「飛行機だね」と反応してあげる。
このやり取りこそが、人間関係の基礎を作り、将来のコミュニケーション能力を育んでいきます。
「喋れるかどうか」よりも、「指差しで気持ちを伝えようとしているか」に注目してあげてください。
昔とは違う?現代の「成長のものさし」
育児の常識は、親世代が子育てしていた頃とは大きく変わっています。
例えば、「ハイハイ」の時期や「人見知り」の時期も、個人差が大きいことが広く知られるようになりました。
- ハイハイ: しないままつかまり立ちをする子もいます。
- 人見知り: 2歳頃ではなく、もっと早い時期(生後半年〜1歳頃)にピークを迎えることが多いですが、全くしない子もいます。
「昔はこうだった」「普通は〇ヶ月でできるはず」という固定観念を捨て、その子の個性として受け止める余裕を持つこと。それが、祖父母ができる一番のサポートです。
離れていても成長を見守る「つながりツール」
とはいえ、離れて暮らしていると日々の小さな成長には気づきにくいものです。
頻繁に会いに行けなくても、成長を見逃さず、家族の絆を深めるための便利なサービスを活用しましょう。
1. 成長記録が自動で届く「写真共有アプリ」
スマホを使っているなら、家族限定の「写真・動画共有アプリ(みてね、など)」を使わない手はありません。
パパ・ママがアップロードした写真がリアルタイムで見られます。「あ、今日初めて指差ししたんだね!」とコメント機能で交流すれば、遠くにいても成長の喜びを共有できます。
2. 操作不要の「デジタルフォトフレーム」
スマホの操作が苦手な場合は、Wi-Fiに繋ぐだけで新しい写真が次々と表示される「通信機能付きデジタルフォトフレーム」がおすすめです。
リビングに置いておくだけで、毎日違う孫の表情に出会えます。これをプレゼントすれば、息子・娘夫婦も「親に写真を送る」という口実で連絡が取りやすくなります。
3. 一緒に遊べる「昔遊びグッズ」
実際に会えた時は、最新のおもちゃも良いですが、「積み木」や「お手玉」などのシンプルなおもちゃを用意しておきましょう。
指先を使う遊びは脳の発達に良く、世代を超えて一緒に遊べる最強のツールです。言葉がなくても、一緒に積み木を積むだけで心は通じ合います。
まとめ
言葉が話せなくても、指一本で「見て!」「これ好き!」と一生懸命伝えてくる。
そんな愛おしい時期は、人生の中でほんの一瞬しかありません。
「早い・遅い」を比べるのではなく、「今、何を伝えようとしているのかな?」と同じ目線で世界を覗き込んでみてください。それが、お孫さんにとって最高の「じじばば孝行」になるはずです。
「1歳ごろに指差しをする」。これ、国家試験に出る知識です。
孫の成長を見守る中で「おっ、指差ししたな!」と気づくこと。それは実は、人間の発達段階を正しく理解している証拠であり、介護福祉士試験の正解を選ぶ力そのものです。
「孫育ての知識で解けるかな?」と気になったら、ぜひ実際の試験問題に挑戦してみてください。
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