問42
指定短期入所療養介護について適切なものはどれか。2つ選べ。
- 家族の疾病を理由とした利用はできない。
- 短期入所療養介護計画は、おおむね4日以上連続して利用する場合に作成する必要がある。
- 要介護l又は要介護2と認定された者は、利用できない。
- 介護老人福祉施設で提供される。
- 酸素療法を必要とするなど医療ニーズが高い要介護者も利用できる。
正解は2・5。計画作成と対象者の特徴
短期入所療養介護(医療ショートステイ)は、医学的な管理が必要な利用者を一時的に受け入れるサービスです。
計画作成のタイミングと、どんな人が利用できるかがポイントです。
4日以上なら計画必須(選択肢2)
短期入所療養介護計画は、おおむね4日以上連続して利用する場合に作成する必要がある。
この記述は適切です。
ショートステイを利用する際、すべての人に個別の計画書を作るわけではありません。
「おおむね4日以上」連続して利用する場合に作成義務が生じます。
これは短期入所生活介護でも同じルールです。
医療ニーズに応える(選択肢5)
酸素療法を必要とするなど医療ニーズが高い要介護者も利用できる。
この記述は適切です。
これこそが「療養介護」の存在意義です。
吸引、経管栄養、インスリン注射、酸素療法など、常時医療的な管理が必要なため、一般的なショートステイ(生活介護)では受け入れが難しい人に対応します。
誤答は1・3・4。利用条件と場所の勘違い
誤りの選択肢は、利用のハードルを勝手に上げたり、提供場所を混同したりするものです。
レスパイト(休息)もOK(選択肢1)
家族の疾病を理由とした利用はできない。
この記述は不適切です。
利用理由は「利用者の病状悪化」に限りません。
家族が病気になった、冠婚葬祭がある、あるいは単に介護疲れを癒やしたい(レスパイトケア)。
こうした「家族の事情」でも問題なく利用できます。
要介護1から利用可能(選択肢3)
要介護l又は要介護2と認定された者は、利用できない。
この記述は不適切です。
短期入所療養介護は、要介護1〜5のすべての人が利用対象です。
軽度だから使えない、ということはありません。
(※要支援者は「介護予防短期入所療養介護」を利用します)
提供場所は「老健」など(選択肢4)
介護老人福祉施設で提供される。
この記述は不適切です。
介護老人福祉施設(特養)で提供されるのは「短期入所生活介護」です。
「短期入所療養介護」を提供するのは、介護老人保健施設(老健)、介護医療院、病院、診療所といった医療系の施設です。
名前が似ていますが、場所が明確に分かれています。