訪問看護ステーションの「顔」は誰? 管理者とスタッフの配置基準

問40

指定訪問看護ステーションについて正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 管理者は、医師でなければならない。
  2. 主治の医師に、訪問看護計画書及び訪問看護報告書を提出しなければならない。
  3. 理学療法士を配置することができる。
  4. 訪問看護は、利用者の心身の機能の維持回復を図るよう妥当適切に行う。
  5. 看護職員は、すべて常勤で配置しなければならない。
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正解は2・3・4。医師との連携とリハビリ職の活躍

訪問看護ステーションは、在宅医療の要です。
医師との密な連携や、リハビリ専門職との協働が制度上も位置づけられています。

医師への報告義務(選択肢2)

主治の医師に、訪問看護計画書及び訪問看護報告書を提出しなければならない。

この記述は適切です。

訪問看護は、主治医の指示に基づいて行われます(指示書がないと動けません)。
「どんなケアを計画しているか(計画書)」「実際にどうだったか(報告書)」を医師に提出し、情報を共有することは義務です。

PT・OT・STも配置OK(選択肢3)

理学療法士を配置することができる。

この記述は適切です。

訪問看護ステーションには、看護師だけでなく、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)も配置できます。
訪問リハビリの需要が高まる中、ステーションからのリハビリ提供は一般的になっています。
(※ただし、「訪問看護」として算定されます)

目的は機能維持と回復(選択肢4)

訪問看護は、利用者の心身の機能の維持回復を図るよう妥当適切に行う。

この記述は適切です。

これは運営基準に記された基本方針です。
単にお世話をするだけでなく、医療的な視点で機能の維持・回復を目指し、自立した生活を支えることが目的です。

誤答は1・5。トップの資格と雇用形態

誤りの選択肢は、管理者の資格要件と、スタッフの雇用形態に関するひっかけです。

管理者は「保健師・看護師」(選択肢1)

管理者は、医師でなければならない。

この記述は不適切です。

指定訪問看護ステーションの管理者は、原則として保健師または看護師でなければなりません。
医師である必要はありません(というか、医師が管理者の場合は診療所や病院のみなし指定になります)。
「ステーションのトップは看護師」と覚えましょう。

常勤は「1人」いればいい(選択肢5)

看護職員は、すべて常勤で配置しなければならない。

この記述は不適切です。

人員基準では、看護職員(保健師・看護師・准看護師)は常勤換算で2.5人以上必要とされています。
そのうち、常勤は1人以上いればOKです。
残りのスタッフは非常勤(パート)でも構いません。「全員常勤」である必要はありません。

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