問20
指定居宅介護支援におけるケアマネジメント業務として、 より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 課題分析標準項目に基づくアセスメントの実施
- 利用者によるサービスの選択に資するための情報提供
- 地域ケア会議の主催
- 住民による自発的活動の開発
- モニタリングの実施
正解は1・2・5。ケアマネジメントの一連の流れ
指定居宅介護支援(ケアマネジャー)の業務は、利用者の生活を支えるためのサイクルを回すことです。
そのプロセスに関わる選択肢が正解となります。
出発点は「アセスメント」(選択肢1)
課題分析標準項目に基づくアセスメントの実施
この記述は適切です。
ケアプランを作成する前に、利用者が抱える課題を分析(アセスメント)することは必須業務です。
国が定めた「課題分析標準項目(23項目)」に基づいて、漏れなく情報を収集します。
選択のための「情報提供」(選択肢2)
利用者によるサービスの選択に資するための情報提供
この記述は適切です。
利用者が自分に合ったサービスを選べるよう、公平中立な立場で情報を提供します。
ケアマネジャーが決めるのではなく、あくまで「利用者の自己決定」をサポートするのが役割です。
実施状況の確認「モニタリング」(選択肢5)
モニタリングの実施
この記述は適切です。
サービス開始後も、「プラン通りにいっているか」「新たな課題はないか」を定期的に確認(モニタリング)します。
少なくとも月に1回は利用者の居宅を訪問することが義務付けられています。
誤答は3・4。それは「地域」の仕事
誤りの選択肢は、個人の支援を超えた「地域全体」に関わる業務です。これらは別の機関が担います。
会議の主催は「地域包括・市町村」(選択肢3)
地域ケア会議の主催
この記述は不適切です。
地域ケア会議は、個別の課題から地域全体の課題を発見し、解決策を検討する場です。
この主催者は、地域包括支援センターまたは市町村です。
居宅のケアマネジャーは、事例提供者として参加することはあっても、主催者ではありません。
地域づくりも「地域包括」の役割(選択肢4)
住民による自発的活動の開発
この記述は不適切です。
ボランティア活動やサロンなどの地域資源を開発するのは、地域支援事業(第1号介護予防支援事業など)の一環です。
これも主に地域包括支援センターが担う業務であり、個別のケアプランを作成する居宅介護支援の直接的な業務ではありません。