認定調査の「一次判定」は誰がやる? コンピュータ判定の鉄則

問18

要介護認定の一次判定について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 要介護認定等基準時間は、 1日当たりの時間として推計される。
  2. 要介護認定等基準時間は、実際に居宅等で行われている介護時間そのものである。
  3. 全国共通の基準に基づき行われる。
  4. 都道府県が行わなければならない。
  5. 一次判定の結果は、申請した被保険者に対し通知されなければならない。
目次

正解は1・3。「推計」と「全国一律」がキーワード

要介護認定は、公平性を保つために二段階で行われます。
最初の「一次判定」は、調査員の主観を排除したコンピュータによる自動判定です。

あくまで「推計」の時間(選択肢1)

要介護認定等基準時間は、 1日当たりの時間として推計される。

この記述は適切です。

認定のモノサシとなる「要介護認定等基準時間」。
これは、「その人の状態なら、これくらい介護の手間がかかるだろう」と統計データに基づいて割り出した推計の時間です。
1日あたりの「分」で表されます。

どこでも同じ基準(選択肢3)

全国共通の基準に基づき行われる。

この記述は適切です。

コンピュータによる判定ロジックは、国が定めた全国共通のものです。
北海道でも沖縄でも、同じ状態なら同じ結果が出ます。
市町村ごとに基準が違っては不公平になるためです。

誤答は2・4・5。誤解しやすい3つの罠

誤りの選択肢は、基準時間の意味や、判定の主体に関するよくある勘違いです。

実際の介護時間ではない(選択肢2)

要介護認定等基準時間は、実際に居宅等で行われている介護時間そのものである。

この記述は不適切です。

ここが最大のひっかけです。
「実際に家族が介護している時間」ではありません。
もし実際の時間で決めてしまったら、手際が良い介護者だと時間が短くなり、要介護度が低くなるという矛盾が起きてしまいます。
あくまで「標準的な介護時間」の推計値です。

市町村の仕事(選択肢4)

都道府県が行わなければならない。

この記述は不適切です。

要介護認定の事務を行うのは、保険者である市町村です。
都道府県ではありません。
コンピュータへの入力も、市町村の職員や委託を受けた事務センターが行います。

通知するのは「最終結果」(選択肢5)

一次判定の結果は、申請した被保険者に対し通知されなければならない。

この記述は不適切です。

申請者に通知されるのは、二次判定(認定審査会)を経た「最終的な認定結果」です。
途中の計算結果である一次判定の結果は通知されません。
(※情報開示請求があれば開示されますが、通常の通知には含まれません)

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