「役所に申請を出して、もう2週間。毎日ポストを見ているのに通知が届かない……」
「もしかして書類に不備があった? それとも忘れられている?」
初めて介護保険を申請したとき、多くの方がこの「待ち時間の長さ」に強い不安を感じます。
しかし、まずお伝えしたいのは、「2週間で届かないのは、トラブルではなく順調に進んでいる証拠」だということです。
この記事では、認定結果が出るまでの正確な期間、通知が遅れる理由、そして結果を待たずに今日からサービスを使い始めるための「具体的なアクション」を解説します。
結果が届くまでは「30日以内」が標準です
結論から言うと、要介護認定の結果通知は、原則として申請から30日以内に届くルールになっています。
- 申請〜2週間: まだ書類を精査し、審査を行っている「真っ最中」です。
- 申請〜30日: このタイミングで結果が届くのが一般的です。
もし30日を過ぎる場合は、役所から「延期通知書」というハガキや封書が届きます。そこには「いつ頃に判定が出るか」の見込み期間が書かれています。これらが届いている限り、手続きは止まっていないので安心してください。
調査員が帰った後、『あんな答え方でよかったのかな』と不安になっていませんか? 認定調査で『見られているポイント』と『見られていないポイント』を整理しておきましょう。

なぜ1ヶ月もかかるのか?「主治医の意見書」がカギ
特に時間がかかるのが、病院へ依頼する「主治医意見書」の作成です。
- 訪問調査: 調査員が自宅を訪問し、聞き取りを行う。
- 主治医意見書: 役所が病院へ依頼し、医師に医学的見解を書いてもらう。
- 審査会: 専門家が集まり、一次判定の結果や意見書をもとに最終決定する。
医師が多忙で意見書の返送が遅れると、全体のスケジュールも後ろに倒れてしまいます。もし30日を大きく過ぎて不安な場合は、役所の「介護保険課」へ電話し、「主治医の意見書はいつ届いていますか?」と確認してみるのも一つの手です。
通知が遅い原因の多くは、実は『病院からの書類』待ちです。医師が書く『主治医意見書』には何が書かれているのか、認定にどう響くのかを知れば、対策が見えてきます。

待てない!今すぐサービスを使いたい時の「暫定利用」
「結果を待つ1ヶ月の間、誰も助けがないと共倒れしてしまう」という緊急事態のときは、結果が出る前でもサービスを使える「暫定利用(ざんていりよう)」という仕組みがあります。
暫定利用を開始する手順
まだ担当のケアマネジャーが決まっていない場合は、以下の順で動いてください。
- 地域包括支援センターに相談: 「申請中だが、急ぎでヘルパー(またはデイサービス)を使いたい」と伝えます。
- 「暫定ケアプラン」の作成: センターの職員やケアマネジャーが、想定される介護度をもとに仮の計画書を作ります。
- サービスの開始: 申請日まで遡って保険が適用されるため、最短で今日・明日からでも利用可能です。
知っておくべき「全額自己負担」のリスク
暫定利用は非常に便利ですが、一つだけ注意点があります。それは、判定結果が予想より低かった場合、差額が自己負担になるという点です。
| 判定結果 | 自己負担額の目安 |
|---|---|
| 予想通り(要介護1など) | かかった費用の 1割〜3割 |
| 非該当(自立) | かかった費用の 全額(10割) |
例えば、週2回のデイサービスを1ヶ月利用した場合、1割負担なら約1万円で済みますが、もし「非該当(介護保険対象外)」になると、10万円近い請求が届く可能性があります。
最初は「福祉用具のレンタル(車椅子など)」や「週1回の訪問」など、低リスクな範囲から始めるのが賢い進め方です。
認定結果に納得がいかなかった時は?
待ちに待った結果が「非該当」だったり、想定より低い区分だったりして、今の生活を支えきれない場合は、以下の2つの方法があります。
- 区分変更申請: 状態が急激に悪化した場合などに、再度判定をやり直してもらう手続きです。
- 不服申し立て: 決定内容自体に納得がいかない場合、都道府県に対して審査を請求できます。
結果を受け取ったあとも、一人で悩む必要はありません。まずは地域包括支援センターに「この結果では生活が立ち行かない」と相談してください。
まとめ:不安なときは「プロ」を頼って
申請の結果が来なくても、焦る必要はありません。
役所も病院も、親御さんのために手続きを一歩ずつ進めてくれています。
もし「明日からの生活が回らない」と限界を感じているなら、結果を待たずに地域包括支援センター(または担当ケアマネジャー)に連絡してください。
「暫定利用」という切り札を使えば、今日からでもプロの助けを借りることができます。
「まだかな」とポストを覗く不安な時間が、少しでも安心に変わることを願っています。
調査員の訪問後、あなたの親御さんのデータはどのように処理されているのでしょうか? 認定結果が出るまでの裏側にある『コンピュータ判定』の仕組みを解説します。

「認定結果は1ヶ月かかる」。これを知っていれば、無用な焦りは消えます。
申請から認定までの標準期間は「30日」。これは介護保険制度の基本ルールであり、試験でも問われる数字です。
「まだ来ない」と不安になる利用者に、プロとしてどう声をかけるべきか。実際の試験問題で、その安心させる対応を確認してみましょう。
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