「お父さん、怒ってる?」無表情や小刻み歩きはパーキンソン病のサインかも。転倒を防ぐために家族ができること

「最近、父の表情が乏しくなって、何を考えているか分からない」
「歩く時、チョコチョコと小刻みに歩いて、急に止まれなくなる」

以前は活動的だった親御さんが、だんだんと動作が緩慢になり、顔の表情も硬くなっていく。
そんな姿を見て、「年をとって元気がなくなったのかな?」「何か怒っているのかな?」と不安に感じることはありませんか?

実はその変化、パーキンソン病の進行サインかもしれません。
特に注意したいのが、今回お話しする「歩行のトラブル」です。

パーキンソン病は進行性の病気ですが、その特徴を正しく理解し、環境を整えることで、長く自宅での生活を続けることができます。
今回は、転倒リスクが高まる「ステージ3」の特徴と、安全に暮らすための具体的な対策についてお話しします。

目次

「最初の一歩が出ない」と「止まれない」恐怖

パーキンソン病が進むと、筋肉がこわばり、体のバランスを取るのが難しくなってきます(姿勢反射障害)。
特に歩くことに関しては、以下の2つの特徴的な症状が現れます。

  1. すくみ足:
    「さあ歩こう」と思っても、足が地面に張り付いたように最初の一歩が出ない状態です。
  2. 突進現象(加速歩行):
    一度歩き出すと、前傾姿勢のままタタタッと小走りのようになり、自分では止まれなくなってしまいます。

これは、車の「アクセル」と「ブレーキ」が両方とも故障してしまったような状態です。
本人は転びたくないのに、体が言うことを聞かずに前のめりになってしまう。この恐怖心は計り知れません。

進行度「ステージ3」は生活の曲がり角

専門的には、こうしたバランスの悪さが出てくる段階を「ホーエン・ヤール重症度分類のステージ3」と呼びます。

これは、「自力での生活はできるけれど、転倒のリスクが高まり、仕事などの活動が制限される」という、一つの分水嶺となる時期です。
この時期に適切な対策をとるかどうかが、その後の生活の質(QOL)を大きく左右します。

パーキンソン病の症状は、1日の中で波があるのをご存知ですか? 『さっきまで動けたのに急に動けなくなった』という現象は、薬の効き目が切れているサインかもしれません。

「リズム」と「目印」で脳を助ける

壊れたアクセルとブレーキを補うために、外部からリズムやきっかけを与えてあげましょう。

1. 「イチ、ニ!」の掛け声やメトロノーム

すくみ足で一歩が出ない時は、聴覚からの刺激が有効です。
「イチ、ニ! イチ、ニ!」と家族が手拍子を打ったり、スマホの「メトロノームアプリ」で一定のリズムを流したりすると、その音につられてスムーズに足が出ることがあります。

2. 床に「横線」を引く

視覚的な刺激も効果的です。
廊下などの歩きにくい場所に、ビニールテープで等間隔に「横線」を引いてみてください。
「この線をまたいでみて」と意識するだけで、脳への指令が切り替わり、嘘のように足が前に出ることがあります。

3. 「シルバーカー」で体を支える

バランスを崩しやすい方には、杖よりも安定感のある「シルバーカー(歩行車)」がおすすめです。
前に体重を預けられるので、突進現象が起きても転倒しにくく、ブレーキ機能がついているものなら自分で速度をコントロールできます。
「買い物カートみたいで便利だよ」と勧めれば、男性でも抵抗感が少なくなります。

歩くことと同じくらい、毎日の『食事』で苦労されていませんか? パーキンソン病特有の『手の震え』があっても、こぼさずに食べられる便利な道具があります。

まとめ

「表情が乏しい」のも「歩き方がおかしい」のも、病気の症状であり、親御さんの本意ではありません。

「怒ってるわけじゃないんだな」「止まれなくて怖いんだな」と理解してあげるだけで、接し方は優しくなれるはずです。
便利な道具やちょっとした工夫で、親御さんの「歩きたい」を支えてあげてください。

筋肉のこわばりは、手足や顔だけでなく『喉』にも現れます。最近、声が小さくなったり、食事中にため息をついたりしていませんか? それは飲み込みにくさのサインかもしれません。

「ステージ3=バランスが悪くなる時期」。この節目を知っていますか?
パーキンソン病の進行度を示す「ホーエン・ヤール分類」。ステージ3は、日常生活に支障が出始める重要なターニングポイントです。
「今の親の状態はどのあたりかな?」と気になったあなた。ぜひ実際の試験問題で、各ステージの特徴をチェックしてみてください。
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