認定調査で聞かれること、聞かれないこと。「能力」と「属性」の境界線

問17

要介護認定の認定調査票(基本調査)に含まれる項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 座位保持
  2. 整髪
  3. 預貯金の額
  4. 学歴
  5. 買い物
目次

正解は1・2・5。身体と生活の「機能」を見る

要介護認定の基本調査項目(全74項目)は、その人が「どれくらいの手間(介護)を必要としているか」を測るためのものです。
大きく分けて「身体機能」「生活機能」「認知機能」「精神・行動障害」「社会生活への適応」の5分野があります。

座っていられるか(選択肢1)

座位保持

この記述は適切です。

「第1群:身体機能・起居動作」に含まれます。
椅子やベッドの端に座り続けられるかどうかの能力です。
食事や排泄など、あらゆる生活動作の基本となる重要な項目です。

身だしなみは整えられるか(選択肢2)

整髪

この記述は適切です。

「第2群:生活機能」に含まれます。
爪切りや洗顔と同様に、身だしなみを整える行為は生活の質(QOL)に直結します。
自分で行えるか、介助が必要かを評価します。

買い物に行けるか(選択肢5)

買い物

この記述は適切です。

「第2群:生活機能」に含まれます。
商品を選び、支払いを行い、持ち帰るという一連の行為ができるかを見ます。
認知機能や身体機能が複合的に求められる、自立生活の指標となる項目です。

誤答は3・4。個人の「属性」は関係ない

誤りの選択肢は、介護の手間とは無関係な「個人的な属性」や「経済状況」です。

お金持ちでも貧乏でも関係ない(選択肢3)

預貯金の額

この記述は不適切です。

要介護認定は「心身の状態」を判定するものであり、「経済力」は一切考慮されません。
預貯金がいくらあろうと、介護が必要な状態であれば認定されます。
(※負担割合や保険料の算定には関係しますが、認定調査の項目ではありません)

過去の経歴も問わない(選択肢4)

学歴

この記述は不適切です。

学歴や職歴といった「過去の経歴」も調査項目には含まれません。
博士号を持っていても、寝たきりで介護が必要なら要介護5になります。
認定調査が見るのは、あくまで「今、何ができるか」という一点のみです。

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