こんにちは！介護職として働くとき、医療法人と社会福祉法人でどちらの職場が自分に合っているか迷うこともあるでしょう。それぞれの法人には特徴があり、給料や働き方も異なります。
この記事では、医療法人と社会福祉法人の給料の違いや、それぞれのメリット、ブラック施設を見極めるためのポイントについて詳しく解説していきます。転職を検討している方や、今の働き方を見直したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
医療法人と社会福祉法人の給料の違い
医療法人での介護職の給料
医療法人で働く介護職の平均給料は31万円です。医療法人は病院やクリニックをメインに運営しているため、介護職の給料にも医療機関の経営状態が反映されやすいという特徴があります。そのため、転職前に法人の給料を確認したい場合は、求人情報だけでなく、その法人が運営している病院やクリニックの評判や患者数などをチェックするのが良いでしょう。
社会福祉法人での介護職の給料
一方、社会福祉法人で働く介護職の平均給料は33万5000円です。社会福祉法人の方が医療法人より給料が高い理由として、福祉がメインの事業であり、収益が介護職にも還元されやすい点が挙げられます。また、社会福祉法人では福祉以外の収益事業（例えば駐車場の運営など）も行っており、その利益を介護職の給料に還元することも可能です。
医療法人で働く3つのメリット
1. 医療知識とスキルが身につく
医療法人で働くと、介護職でありながら医療に関する知識やスキルを学ぶことができます。病院併設の介護施設では、日常的に医療的なケアに触れる機会が多く、介護職としてのスキルを広げることができます。また、医療職が主催する研修も多く開催されており、常に学び続ける環境が整っています。
2. 多職種連携のチームケアを学べる
医療法人には医師や看護師、理学療法士、薬剤師など多くの専門職が在籍しており、彼らと連携しながら利用者のケアを行います。これにより、多職種との協力や情報共有を学ぶことができ、チームケアの重要性を理解することができます。
3. 緊急時の対応がしやすい
医療機関が併設されている場合、利用者の体調が急変した際にすぐに対応が可能です。同じ法人内でスムーズに連携できるため、安心して働くことができます。これは利用者の安全を第一に考える介護職にとって、大きな安心材料です。
社会福祉法人で働く3つのメリット
1. 転勤の心配が少ない
社会福祉法人は地域密着型の運営を行っていることが多く、遠方への転勤の可能性が低いです。同じ地域で長く働きたい方にとっては、これは大きなメリットです。ただし、一部の社会福祉法人では複数の県に施設を展開している場合もあるので、転勤の可能性については事前に確認しておくと良いでしょう。
2. 研修制度や福利厚生が充実
社会福祉法人では、介護職員向けの研修や資格取得支援制度など、スキルアップを支援する仕組みが整っています。これにより、未経験者でも安心して働きながらキャリアを積むことができ、長期的な成長が期待できます。また、福利厚生も充実していることが多く、働きやすい環境が整えられています。
3. 介護の基礎スキルが身につく
特別養護老人ホームなどの施設では、利用者の介護度が高く、日常的に排泄や移乗介助などの基本的な身体介護を行う機会が多くあります。そのため、介護の基礎をしっかりと学ぶことができ、介護職としてのスキルを高めるには最適な環境です。
ブラック施設を見極める7つのポイント
介護職として転職を考える際、ブラック施設に引っかからないためにはどのような点に気をつければ良いのでしょうか？ 以下に7つのチェックポイントを紹介します。
1. 求人情報の頻度を確認する
求人が頻繁に出ている施設は、職員の出入りが激しい可能性が高いです。これは、職場環境に問題があることを示しているかもしれません。そのため、求人情報をしっかりと確認し、慎重に判断することが大切です。
2. ネットでの口コミをチェックする
ネットの口コミサイトやSNSでの情報収集も重要です。ただし、口コミには偏りがある場合も多いため、全体的な傾向を把握する程度に留めておきましょう。マイナスな情報ばかりに目を向けるのではなく、実際にどういった点が問題視されているのかを客観的に見ることが大切です。
3. 経営状況を確認する
施設の経営状況が安定しているかどうかも重要なポイントです。経営が安定していないと、給料が遅れたり、昇給が見込めなかったりするリスクがあります。経営の安定度を確認するには、法人の財務状況を公開しているサイトなどを利用して、売上や利益の推移をチェックすることをお勧めします。
4. 就業条件を面接時に確認する
シフトの詳細や年間の休日数など、求人情報と面接時に提示される情報が一致しているかを確認することが大切です。面接の段階で不明瞭な点があれば、後々トラブルになる可能性があるため、しっかりと確認しましょう。
5. 職場見学を行う
職場見学を通して、施設内の雰囲気や職員の態度、利用者の様子を直接確認できます。清掃状況やスタッフの挨拶、利用者さんの笑顔など、実際に目で見て感じることが重要です。職場見学ができる場合は、積極的に参加することをお勧めします。
6. 面接官の対応を見る
面接官の対応からも施設の雰囲気をある程度判断できます。給料や福利厚生について質問した際に、曖昧な答えや説明を避ける傾向が見られる場合は注意が必要です。透明性を持って情報を提供してくれるかどうかを確認しましょう。
7. 契約書の内容をチェックする
内定後に労働条件通知書や契約書をしっかりと確認しましょう。契約書が渡されない場合、実際の労働条件が異なる可能性があります。働き始める前に、全ての条件を明確にした契約書を手元に用意しておくことが大切です。
結論—どちらの法人が自分に合っているかを見極める方法
医療法人と社会福祉法人には、それぞれ異なるメリットと給料体系があります。医療的なスキルを身につけたい方、多職種と連携しながら働きたい方は、医療法人が向いているでしょう。一方で、安定した地域で長く働きたい方や、介護の基礎からしっかり学びたい方には、社会福祉法人がおすすめです。
また、ブラック施設に引っかからないためにも、求人情報や口コミ、経営状況、面接時の対応などをしっかりとチェックして、慎重に転職を進めましょう。自分に合った職場を選び、介護職としてのキャリアを充実させることが、利用者の幸せにつながる第一歩です。
ぜひ、この記事を参考にして、自分にぴったりの職場環境を見つけてくださいね。
