導入体操レクリエーションの目的としては“楽しく身体を動かせる”“みんなで盛り上がれる”ことが大切です。介護施設では、定期的にレクリエーションを企画すると思いますが、体操に絞ったレクリエーションとなると意外と限られるのかも知れませんね。
そこでマンネリ化しがちな体操レクリエーションについて、いくつか提案・紹介していきたいと思いますので、是非参考にして下さいね♪
体操レクリエーションをするメリット
体操レクリエーションについて紹介する前に、体操レクリエーションをする事でどんなメリットがあるのかについて簡単に紹介しておきますね。
- 認知機能の低下予防
- 脳機能を活性化させる
- 筋力維持
- 運動不足解消
- 身体機能維持や向上
- 気分転換
- コミュニケーションの促進
- ADL(日常生活動作)、QOL(生活の質)の向上
楽しく身体を動かす事が大前提ですが、それに伴って身体の様々な機能が向上・維持されるのは嬉しい効果と言えるでしょう。レクリエーションだけでなく日常的に運動として取り入れるともっと良いと思いますので、施設入所されているご高齢の方のリアクションが良い体操はどんどん日常的に取り入れていくのもオススメです。
誰でもできる体操レクリエーション3選
簡単10分体操
座ってできる体操
高齢者にウケが良いノリノリ体操
他にもYouTubeなどではたくさん高齢者向けの体操がアップされています。座ったままできるものや立ったり座ったりするもの、他の人と協力して体操するものまであります。なので施設に入所されている方に合った体操や運動を選んで色々とやってみましょう。最初は恥ずかしさなどから抵抗があって体操に参加しない場合でも、毎日のように音楽を聴いていると自然と体が動いてしまうケースもあります。余談ですが、私が前に勤めていた職場では、誘っても全く参加しなかった方が、何かの拍子に体操をし始めましたが、教えていないのにほぼ完璧に体操できていてスタッフで驚いた事がありました(笑)
体操レクリエーションをする上での注意点は?
身体を動かす事が苦手な方もたくさんいますし、個人的な好き嫌いもあるでしょう。みんなでやるからと言って無理強いをするのは良くありません。個別性を持った対応をするように心がけたいですね。全員が全員楽しめるようにするのは難しいと思いますが、1人でも多くの方に楽しんで喜んで貰えるとやって良かった、企画して良かったと思えると思いますので頑張りましょう。
どんなレクリエーションも安全面に配慮が必要です。安全第一を考えて動くようにしたいですね。バランスを崩して転倒してしまうリスクもありますので十分に注意して下さい。
また、入所者している方の自尊心を傷つけないようにする配慮も必要です。自然に周りに溶け込める配慮も必要となりますので、普段からどのような事に興味を持っているのか、他の入所者さんと接点をお持ちなのかどうかなどをしっかり把握しておくようにしましょう。
体操レクリエーションは何があるか聞いてみました。
楽しい輪投げのレクリエーションは、良い運動になります。みんなで順番に輪投げを投げて、点数を競います。投げる動作で腕も腹筋も使いますし、足を踏ん張るので足腰の運動にもつながります。 難しい動きではなく、楽しくゲーム感覚で行えるのが良いところです。体操が苦手な人でも、輪投げであればみんなとワイワイできておすすめです。
昔老人デイで働いていた時に行なっていた物です!昔の歌謡曲(美空ひばりさんなど)に踊りをつけて体操がてら行う物です!ラジオ体操から始まり、皆様が好きな歌に合わせて体操を行うと皆さま喜んで行ってくれていましたー!立って行う方や、座ったままでも行えるように振り付けを考えて体操にしていました!歌いながら踊ると体がなかから暖まると好評でした!
シナプソロジー(脳トレ)を1つご紹介します。実際に高齢者向け介護予防教室のインストラクターをしていたときに行っていたものです。
1.ベースの動作を覚えてもらいます。
1:両手を頭に添えて「1」と言う
2:両手をクロスして胸にあてて「2」と言う
3:両手を腰にあてて「3」と言う
4:両手をクロスして太ももに乗せて「4」と言う
指示者は数字「1.2.3.4」のどれかを言って、対象者さんは指示された数字を言いながら、数字に合った動作を行います。4回くらいします。
2.次に刺激を変えます。(スパイスアップと言います)
1を赤、2を青、3を黄色、4を緑に変えます。
指示者は色「赤、青、黄、緑」のどれかを言い、対象者さんは色を言いながら動作を行います。
ルールを覚えてもらうことで、短期記憶を鍛え、体を使って楽しむことができるレクリエーションです。
間違ってもOK!脳の混乱を楽しむプログラムで好評でした。
座ったままでもできる体操として、『ボール送りゲーム』がおすすめです。 まず、高齢者の方には5、6人程度で輪になって座ってもらいます。 次に、音楽をかけながら、柔らかく軽いボールを始めの人から順に次の人に渡していくという運動です。 これだけでは、飽きてしまうので、職員が吹く笛の音で逆回りにするなどのルールを決めておくと盛り上がります。 音楽が終わるまで続けると、上半身の運動になり、脳も刺激されます。
デイサービスで実際に私が行ったレクリエーションは風船テニスです。 うちわと風船を用意するだけなので用意が簡単だったのと、座った状態でもできるため、車椅子の方からも好評でした。 腕を大きく動かす動作があるため、普段は腕が上がらないと悩んでいた方でも、つい夢中になって普段よりも腕が上がっていました。 運動不足解消やリハビリにもなり、主催して良かったと思えました。
高齢者入所施設の利用者さんを対象にした運動会レクです。 玉入れのカゴは雨傘を利用し、遠くに投げる力の無い方には傘を近づけ、力のある方には距離をとるなど。 柔軟に距離を変えることができるため、利用者さんの力加減に応じて行える点が良かったです。 普段はあまり体を動かす機会がない方でも、全力で投げる姿が見られました。
ティッシュ箱を使った卓球です。 ティッシュの空き箱に手を入れたり、テーブル上でスライドさせたり。 卓球のラリーのように行え、準備も簡単です。 車椅子を使用されている方や、片麻痺の方でも簡単に参加でき、上半身の運動になります。 「久しぶりに卓球をしたわ。」と喜ばれている方も多く、現存能力を活かしたスポーツに最適です。
冬恒例になりますが、餅つきレクリエーションです。 普段は車椅子を使われている方が立ち上がって餅をついたりと、日頃は見られないような姿を見られることができ、運動としても非常に最適です。 体操を嫌がったり、部屋に閉じこもることが多い人でも、餅つきと聞くと部屋から出て積極的に身体を動かそうとする姿勢があるため、冬場は頻繁に開催しています。
デイサービスでの体操の時間に、細川たかしの『北国の春』を流します。ゆったりとしたテンポに合わせ、主に上半身を使う体操の振り付けを考案しました。名づけて『しらかば体操』です。座ったままでも体操しやすいのがポイントです。皆さん、この歌は大好きなので、歌いながら楽しんでいます。体操の参加率も上がりました。考案した私にとっても、やりがいのある毎日の日課です。
利用者様を、椅子に座ったまま円を描くように配置します。円の中心に、施設内で人気の若い男性職員がボールを持って入ります。男性職員が、利用者様に向けてボールを投げ、キャッチした方がボールを投げ返します。『〇〇さん!行きますよ〜!』と明るく爽やかに声を投げかける職員のボールをキャッチするたびに、『きゃ〜!』と乙女のような歓声がホールに響き渡ります。男性の利用者様も(負けてはおれぬ!)と張り切っています。