食事介助は介護を行う上で非常に大切なこと。
食事は人間が生きていく上で欠かせないことであり、高齢者になってもそれは変わりません。
介護施設などでは自分で食事を摂れない人も多くいますので、介護職員がそれを介助して食事を食べてもらいます。
食事介助をする上でのポイント、どのような点に気を付けていけば良いのでしょうか。
食事を楽しみにしている高齢者は多い
高齢になりますと体を動かすことが億劫になり外出機会も減って、楽しみが徐々に少なくなっていくと言われています。
そんな中食事を楽しみにしている人は多いです。
高齢者施設でも献立表を毎日チェックしている人もいますし、部屋で過ごすことがほとんどの人でも食事の時間になったら食堂に出てきます。
食事介助を行う上でのポイント
食事介助を行う際に上手く食べてもらうポイントとしては、急がせないこと、声をかけることです。
急がせないというのは、高齢者施設で働いていますと時間に追われてついつい焦って食事介助をしてしまいがちです。
私たちでもそうですが、急いで食べる時ほど詰めやすく、むせたりします。
それが高齢者になりますと、少し急いだ場合でもそれが起きることもあります。
ゆっくりと飲み込みを確認しながら食べてもらうようにしましょう。
声をかけるというのも大切なポイントです。
中にはミキサーなどで形がドロドロの物を食べる人もいます。
高齢者からしてみれば何を食べているのかわからないまま、食べている状態になってしまっています。
何を食べているのか認識してもらうことによって、安心して美味しく食事を摂る事が出来ます。
食事中に亡くなる人は非常に多い
介護の事故の中でも食事中の事故は死亡に繋がりますので、十分注意が必要になります。
食事中に喉を詰まらせてしまい、窒息死というパターンが非常に多いです。
その為、基本的には食事中は常に全体が見える位置に座って食事介助をすること、排泄介助などで持ち場を離れる場合は、必ず違う職員に声をかけるなどの対応を行いましょう。
美味しく食べてもらうポイント
美味しく食事を食べてもらうためには、いくつかのポイントがあります。まずは温度に注意してみましょう。
介護施設などでは時間の関係でどうしても温かい食事が冷めてしまったり、冷たい物が常温になってしまったりします。
ある程度温かい、冷たい方が口の中に入れた時に噛みやすく飲み込みやすいですので、適温にしておきましょう。
むせないポイントとしては、少しづつ食べてもらうことです。大きなスプーンなどで介助を行うのではなく、小さなスプーンでゆっくり食べてもらうことを心がけましょう。