介護には介護施設を利用している人と、自宅でご家族の方が介護されている方がいらっしゃいますよね。
在宅介護となると、介護する側もされる側も家族ではあるものの、その心と体に掛かる負担はとても大きなものです。
そんな在宅介護者のストレスを少しでも減らすために『レスパイトケア』が重要となります。
『レスパイトケア』とはご家族の方が介護から少し離れ、日頃の疲れを癒す時間を作るというものです。
介護する側、介護される側が共倒れしないためにも様々なサービスを活用し、上手に在宅介護に向き合っていきましょう!
レスパイトケアは家族に自分の時間を取り戻させてくれる
自宅で介護されている方の中には、施設を利用しなければいけないほどでもないし…と、自分の時間が介護に取られてしまっていることを我慢している方もいるのではないでしょうか。
しかし、そんな方にこそ『デイサービス』や『ショートステイ』を活用してもらいたいです!
自宅で一緒に過ごしているのに他の人に助けてもらうなんて…と後ろめたさを感じることがあるかもしれませんが、考え方を少し変えてみましょう。
デイサービスを利用することで、日中友人とお茶する時間ができる。
ショートステイを使うことで睡眠時間を確保することができる。
そんなちょっとしたリフレッシュの積み重ねが、より優しく家族に向き合えることに繋がると思えば、罪悪感は少なくなりませんか?
それに、一人で頑張りすぎた結果、自分自身が倒れてしまっては何の意味もありません。
また、施設を利用し家族以外の方と関わりを持つことで、ご本人様も新たな楽しみを見つけることができるかもしれません。
新しいことへのチャレンジは、最初不安を感じることもありますが、慣れると楽しくなるものです。
きっとそれは施設のサービス利用にも同じことが言えると思います。
気付いたらご本人様の方から「今日はデイサービス休みなのか…」なんて寂しそうな声が聞こえてくる日があるかもしれません!
やっぱり慣れ親しんだ家で過ごしてもらいたい…という場合には、『訪問介護』を利用して食事の介助や排泄介助など、その一部分だけでもプロの助けを借りるのも良いでしょう。
食事も排泄も生きていく上で必要不可欠のものですが、それも介護者にとってはだんだんと負担となっていくものです。
1日だけ。1時間だけ。短い時間と感じるかもしれませんが、その僅かな時間だけでも介護の事を頭から忘れて頂き、本来あるべき自分自身の人生を楽しんで頂ければ、癒しであり救いとなるのではないでしょうか。
頼ることの必要性を伝えるのも介護の仕事!
在宅介護というと、家族が自分の時間を削らなければいけないとついつい考えてしまいがちですが、そんなことはありません。
自分だけが我慢して介護しなきゃいけないと考えずに、周囲に頼るということもとても大切です。
介護する側とされる側が少しでも多くの楽しい時間を共有できるように、サービスを上手に利用することをオススメします。
ぜひ介護士として皆さんがご家族様と関わる際には、介護に頼ることは悪い事ではなく大切なことなのだということを伝えてあげてくださいね!