季節にちなんだ作品を作る!作品制作レクリエーションについて

高齢者福祉施設で行われている、作品制作レクリエーションについてご紹介いたします。

ここでは季節ごとに、その季節にちなんだ風景画の制作や、カードなどの制作方法とレクリエーションへの取り入れ方などについてお話しいたします。

目次

利用者様全員で作る季節の壁画について

高齢者の方が壁画のテーマにちなんで個々で作ったものを組み合わせて一つの作品(壁画)に仕上げていきます。

折り紙、切り絵、貼り絵など方法は個人の得意とする手法で構いません。

この壁画作成での目的やねらいは、はさみなどを使って切る、貼る、紙をちぎるなどの作業を通して手先の機能の維持や向上を図る、また共同制作の楽しさや完成した時の喜びを皆で共感する、また季節感を味わうことで脳の活性化、日本ならではの四季の移り変わりについての感覚を保つことができるでしょう。

たとえば、5月の新緑の季節にちなんだものでしたら、こいのぼりや新緑の葉っぱや木々のとまる小鳥たち、昔ながらの田植えの田園風景など、全員がわかりやすいテーマを選びます。

材料は折り紙や画用紙などのほか、マスキングテープや綿、アルミホイルモールやリボンなど、必要に応じて、またアイデアや創意工夫の一環として取り入れてみると手先の刺激がまた増えます。

なお、ハサミやカッターなどを使う場合にはスタッフ等が安全管理を十分におこなう必要があります。

壁飾り・カードなど

厚紙などの台紙を使って、壁飾りやカードなどを作ってみるのも楽しいでしょう。

全員で取り組む壁画と方法としては似ていますが、また違い、これは一人ひとりが自分の持ち味を生かして一つの作品に集中することができます。

また家に持って帰って飾ることもできるので、家に帰ってからも作ったことを思い出したり、また季節感をあじわったりすることができるような工作レクリエーションです。

壁飾りを作る際にもテーマを設定します。

壁飾りとしてよくあるのは「おひなさま」「こいのぼり」や「5月人形」、「クリスマスツリー」「お正月の絵馬」などがあります。

これらは、平面として折り紙や貼り絵で作りやすく、また壁飾りで作ることで、身近に季節にちなんだ節句を楽しむことができますし、個人の「らしさ」が十分に発揮できます。

折り紙で実際におひなさんを折ってみることで、手先の機能訓練になりますし、色と色を組み合わせることで思考力などの感覚トレーニングにもなります。
またお正月の絵馬などですと、実際に筆ペンなどを使って今年一年のお願いごとを書くような要素を取り入れてみると、自分の気持ちを再認識することができますし、一年の初めの気持ちの引き締めにもなります。

こうした季節の制作を通して、季節の行事に触れることで、四季の感覚を保つことができます。
また制作を通して高齢者の方同士のコミュニケーションが生まれます。
施設などで取り組む場合は、スタッフの方が見回り、安全面での確認また作業が困難な方について、補助をするなど気を配りましょう。

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