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エンディングノートをつかって希望の介護を!

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終活

エンディングノートの基本

最近、世間ではエンディングノートと言う言葉が当たり前のように聞こえてくるようになりました。

書店に行けば特設コーナーが設けられるほどノートの種類も増えており、数年前から比べるとその認知度も飛躍的に上昇しています。

なぜこれほどまでにエンディングノートに注目が集まっているのでしょうか。

そもそもエンディングノートは「終活」と言う、自分自身の最期に向けた活動を記録し、まとめておくノートのことです。

自分自身の最期について考えるので、その内容については、死んだ後のことだけでなく、例えば、介護をされる側になってしまった時、どのような介護を誰に何所でして欲しいかや、認知症になってしまった時、誰にどのように自分の意志を遂行してもらうかなど、死を迎えるまでのことについても記入することとなります。

介護状態や認知症になってしまった時、そこには必ず家族などの自分以外の誰かの手を借りることになります。

ノートをきっかけにしてその時のことを想像し、自分の世話をしてくれるはずの人と自分の将来について語り合い相談し合うことで、家族とのコミュニケーションを計ることができ、将来の不安を安心に変えられるのがエンディングノートの魅力であり醍醐味と言えるでしょう。

そしてこの魅力と醍醐味こそがエンディングノートの認知度を大幅に上昇させた理由でもあります。

また、エンディングノートには、介護状態や認知症になった時だけの事だけではなく、自分史や家系図、知人の連絡先を記入する箇所もあります。

つまり、いざ自身に死が訪れた時、遺族となった人々が連絡漏れを防げることになり、遺産分割などのその後の手続きを滞りなく行えるようにもなります。

こうしたことから、ノートを書くと言う行為は遺族への配慮の現れとも言えるでしょう。

エンディングノートを記入する時の注意点

まず、必ず知っておかなければならないポイントは、ノートには法的効力が一切無いと言うことです。

自分の意志や希望を記入することはできても、それを必ず執行してもらえるとは限りません。

自身の意志や希望を自由に何でも記入することはできますが、強制力を持たせたい場合は弁護士や司法書士などの専門家と相談しながら、公正証書などをあらためて作成することが必要となります。

次に書き方については、記入できるところから記入してノートを書ききることです。

購入したはいいが、手に入れた安心感により、そのまま本棚に収めてしまう方が大勢います。

ノートを記入していくためには、一人では決められないことや、調べないと記入できないことが多くあるので気持ちは分からなくもないですが、記入するために活動すれば直ぐに安心感が充実感に変わっていきます。

また、先ほどの通り、ノートには法的効力がありません。

ですので、自分の気持ちが彼ってしまった時などは、思い切って書き直すことも可能です。

鉛筆やフリクションなどを利用し、どんどん記入して自分の気持ちを整理して行きましょう。

そして最後に、ノートを記入していると言うことを、家族などの親しい人に伝えましょう。

せっかく記入しても家族が見つけられずにいたのでは、自分の意志を伝えられずに家族に余計な気苦労をかけてしまうかもしれません。

第一にせっかく買ったノートが無駄になってしまいます。

ノートを仕舞ってあると場所と一緒に伝えておきましょう。

これらがエンディングノートを記入するにあたり、注意しなければならない大きなポイントとなります。

法的効力がない分自由度が高く、思ったよりも気軽ではないでしょうか?

以上、エンディングノートについてまとめました。

記入して行くだけで自分自身の意志や希望を家族などに知ってもらい、生活の不安を取り除くことができる画期的なノートだと言うことがご理解いただけたかと思います。

これを機に皆さんもエンディングノートを活用し、安心感を充実感のある生活を手に入れて下さい。

エンディングノートを介護に利用する。

近年、平均寿命と併せて健康寿命という言葉をよく耳にするかと思います。

健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されていますが、簡単に言うと「健康で自立し日常生活が送れる期間」のことで、平成22年の情報によると男性70.42歳・女性73.62歳となっています。

これに対し平均寿命は、男性79.55歳・女性86.30歳となっており、つまりは男性については亡くなるまでの9.13年、女性については12.68年の間、誰かに世話をやかれながら生活していると言うことになります。

あくまでもデータ上の話ではありますが、こうした背景のもと、世話をやかれる期間=介護される期間について、健康なうちからあらかじめ考え備えておくことは、今や一般的となりました。

こうした社会的背景を反映させてか、エンディングノートには身体に関することを記入する項目があり、自分自身が介護や治療を受けることになってしまった場合の希望を記入することができます。

最近では、個人利用はもとより、介護施設などにおいてもノートの記入を推進するようになってきているのも事実です。

例えば、皆さんが認知症などで介護を受けることになってしまった場合、ご家族や周囲の方が必ず直面するのは、「誰が・どこで・どうやって」介護するのかと言う問題です。

エンディングノートにはこれらの希望を詳細に記入することができますが、ノートが無い場合、本人は自宅介護を望んでいたのに施設での生活を余儀なくされたり、あるいはその逆で、本人は施設での生活を望んでいたにも関わらず、家族の誰かが仕事を辞めて自宅で介護されることとなってしまったり。

どちらが良いかはそのご家庭の判断とはなりますが、皆さんご本人とご家族や周囲の方は、お互いに迷い、相手に遠慮しながら物事を決めて行くことになるでしょう。

しかし、ノートがあれば、ご本人の希望がそのまま通るかはまた別の問題としても、自分自身の希望を家族に知ってもらうことができ、ご家族はその希望を汲み配慮しながら物事を決めていくことができます。

もちろんエンディングノートを記入しただけでお互いが納得した理想の介護となるとは限りません。

大切なことは、ノートをきっかけにして家族と会話し、介護に対する自分自身と家族との思いの差を埋めること。

実際にあったお話ですが、自分では絶対に施設に入所するしかないと思っていたのが、息子夫婦は将来同居して自宅での介護を考えていてくれたなど、会話をしてみたらお互いの気持ちがわかり選択肢が広がったと言う方がいらっしゃいました。

そして、ノートを記入する際には、なぜその様な結論に至ったのか。その背景を余白に記入しておくとより気持ちが伝わることと思います。

介護する側・される側。お互いにとって理想の介護に近づけるためにもエンディングノートは便利な道具となります。ノートを上手に利用してその時に備えておきましょう。

 人生の終わりのための活動(終活)とは、どんなものか

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