介護職員のメンタルケア

介護が必要な高齢者のストレスとメンタルヘルスケア

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高齢になり介護が必要な体になってしまうことは、高齢者にとって大きなストレスとなることがあります。

自分の思うように体が動かない、薬をたくさん飲まなければいけなくなる、気の置けない仲間がだんだん減ってくるなど、大きなストレスがたまると生活の質(QOL)が下がり、生きているのが辛く感じることも。

高齢者のメンタルヘルスは、どのようにケアしていけばいいのでしょうか。今回は高齢者のストレスとメンタルヘルスについてお伝えします。

体がうまく動かせないいら立ちや焦りが大きなストレスに

高齢になれば、若いころのように体を自由に動かすことができなくなったり、体力が落ちてしまうのは当然です。しかし、いざ自分の体がうまく動かなくなってくると、頭ではわかっていても、いらいらしたり、動作が遅くなることに焦りを感じてしまうことがあります。

自分の体がうまく動かなくなれば、トイレやお風呂の介助などをお願いすることになるのですが、「誰かのお世話になる」ことにも大きなストレスを感じてしまう人もいるのです。そうなると、外に出るのがおっくうになったり、気持ちがふさいでしまうことにもなりかねません。

このような場合は、身に危険が及ばない限り、手を出したりあれこれ先回りしてお世話をするよりも、本人が納得いくよう、時間をかけて見守るというサポートをした方がいいでしょう。

ストレスをどうやって解消したらいいのかわからない

若いうちは、ストレスを解消するためにスポーツをしたり、友達と遊びに出かけたりできますが、高齢になるとそれがほとんどできなくなってしまいます。

高齢者のストレスに関するある調査によると、ストレス解消法は「特にない」と答えた高齢者は40%以上と言う結果が出ました。ストレスを感じている高齢者は、うまくストレスを解消できていない人が多くいるのです。介護が必要になれば、スポーツや遊びに出かけることはなかなかできなくなるのです。

そんなときは、話を聞いてあげるだけでも、かなりストレスを解消してあげることができます。他愛のない話でも、グチでも、ただゆっくり聞いてあげることで、「自分をわかってくれている」「自分の気持ちに寄り添ってくれている」ということが伝われば、ストレスはかなり軽減されるでしょう。

定年退職や配偶者の死から「老人うつ」を発症することも

65歳以上で発症するうつ病を「老人うつ」と言います。一般的なうつ病と症状は変わらないのですが、高齢者の場合、認知症と間違いやすいので注意が必要です。

老人うつの原因としては、定年退職、配偶者の死、子どもが自立した後の孤独感などがあります。症状は一般的なうつと同じで、頭痛、全身の倦怠感、食欲不振、睡眠障害、楽しみの喪失、気持ちの落ち込みなどが現れます。

認知症との違いは、自分に症状の自覚があるかどうかです。老人うつの人は、自分にそのような症状が出ていることが自覚できます。その症状について周りが心配していることを「自分は周りの人たちに迷惑をかけている」「こんな自分なんか死んでしまえばいいんだ」と自分を責めたりしますが、認知症の場合、自分を責めることはありません。

しかし、はっきりとした違いはかんたんにわかりませんので、このような場合は専門科を受診して治療を受けさせるようにしましょう。

最後に

誰もが通る、高齢による不安やストレス。若いころのようにうまく発散することもできなくなり、いらいらしたり悲しくなったり、ネガティブな感情が大きく出てしまうことも、仕方がないことなのです。

高齢者のストレスやメンタルヘルスケアには、周りのサポートが重要になります。地域のサポートも利用しながら、高齢者のメンタルヘルスを支えてあげましょう。

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