認知症・介護

「がんばらない介護」介護する側、される側、お互いの幸せのためにできること

 

がんばらない介護

 

「がんばらない介護」というフレーズを聞いたことがありませんか?

これは、「無理をせず何でも一人でがんばりすぎない介護の在り方」を言います。

「がんばりすぎない」とは、一人で何でも抱え込まずに程よく手を抜くと言う意味ですが、実際にはそれをどうすれば良いのかわからない人も多いです。

今回は、がんばらない介護とは一体どのようなものなのかをご紹介します。

Point1.自分の境遇を人と比べない

在宅介護で介護している場合は、家族で協力しながら高齢者のお世話をしてあげられるのが理想的ではありますが、「子どもがいない」「子どもが遠くに住んでいる」「家族が仕事で忙しい」とどうしても家にいられる人に介護の全ての負担がかかってくるもの。

一人で家事も介護もしてだと、当然、疲れやストレスが溜まります。なので、協力者がいる人がうらやましくなって自分と比べてしまうこともあるでしょう。

しかし、他人の境遇と自分を比べて誰かを羨ましがっていても何も解決しませんし、介護が尚更ツライものになってしまいます。

家族の協力が得られない場合は、「介護サービスを利用」して心に余裕を持てるようにしましょう。さらに今回は、介護をがんばりすぎないポイントをまとめてみました。

①お互いが「これでいい」と納得出来る!

自宅でお風呂の介助が難しくなると、家にヘルパーを呼んだりデイサービスにお風呂の介助を頼んだりすることもあると思います。

しかし、家族以外の他人に身体を触れられるのを嫌がり、時には暴れたりする高齢者もいるのが実態です。

家族からしてみれば、「身体が汚れているのは嫌だろう」「キレイにしてもらった方が良いだろう」と言う親切心からサービスを利用しているのですが、本人が嫌がってしまっては本末転倒。

本人が嫌がり、少しくらい汚れていても他人に触れられない方が良いと望むのであれば、そちらの方が良いのです。身の回りも危険がないなら、少しくらいゴチャゴチャしていても心地良く過ごしているなら、そのまま放っておいてもいいんです。

お互いが「これでいいんだ」と納得出来れば、無理をしたり「がんばりすぎること」も減らすことが出来ます。

②周りの意見に流されて無理をしない!

介護をがんばりすぎてツライ思いをしている人の中には、「親の面倒を他人に任せるなんて」「子どもが親の面倒を見るのは当たり前」などと周りに言われるのが嫌で、介護施設や介護サービスを利用することに後ろめたさもあり「利用できない」と言う人も多くいます。

自分一人で最後まで介護をやり切った人や、自分もツライ思いをして頑張った人の努力はとても素晴らしいですが、周りの意見を聞きすぎて「自分のライフスタイル」を崩してしまうのはよくありません。

自分がツライと感じた時に、休憩を取るためにデイサービスをお願いしたり、ヘルパーの手を借りることは悪いことではないのです。

長く続く介護をどのように続けて行くのがいいのか?自分のライフスタイルを合わせてケアマネージャーに相談したり、遠慮なく様々な介護サービスや制度を利用しましょう。

Point2.介護する側とされる側がお互いに幸せになるために

介護の必要性が増せば、それだけ問題やトラブルも多くなり、介護する側とされる側が上手く行かずにお互いにストレスを溜めてしまうこともあるでしょう。

そうならないためにも、介護する側とされる側が「お互いが幸せになるためのポイント」を知っておくことが大切です!

①自分が出来ることに完璧を求めない!

介護をがんばりすぎて自分のことが疎かになってしまうと、体調を崩し、ストレスから様々な症状が出てきます。

しかし、介護をがんばる人は「自分ががんばらないと!」「少しくらい疲れても大丈夫!」と自分のことを後回しにしてしまう傾向があります。

介護を長く続けるためには、「完璧を求めすぎないことが重要なポイント!」

何でもかんでも自分一人でやろうとはせずに、家族の協力が得られないのであれば、「介護サービス」を利用しましょう。

また、介護される側も「自分のことで他人の手を煩わせてはいけない」と自分で出来ることは何でもしようとする人もいますが、無理に続けると身体に負担がかかってしまいます。

自分で出来ることを続けることも大切ですが、完璧にやろうとはせずにお願い出来ることはお願いしましょう。

②助けてくれる人には素直に甘える!

介護サービスを利用することに抵抗がある人は、介護する側にもされる側にもいます。

介護する側は、「家族の面倒を家族が見るのは当然!」と言う思い込みから、「家族の世話を他人に任せること」に「後ろめたさ」や「罪悪感」を感じて遠慮してしまいがちです。

また、介護される側も食事やトイレの介助、他人にお風呂に入れてもらうことに「申し訳なさ」を感じて、介護サービスを嫌がる人も少なくありません。

しかし、介護は一朝一夕で終わりませんから、何でもかんでも一人でやり続けることには無理があります。無理が続けば、介護される側も身体を壊し、共倒れになってしまうことにも。

助けてもらえることに、後ろめたさや罪悪感を感じる必要はありません。ある程度、気持ちを割り切って、助けに甘えることも必要なのです。

③必要以上に「悪いなぁ」と思い込まない!

介護について何となく「こうゆうことだろうな」と言うイメージを持っていたとしても、介護の知識や経験のある人でなければ、突然始まった介護に初めから上手く対応するのは、中々難しいでしょう。

大人の介助は、子どもとは違い力も必要になりますし、食事の世話もお風呂の介助も初めてだと上手くいかないことも多いでしょう。上手に介助出来ないことを申し訳ないと思ってしまい「悪いなぁ…。」思う人も多くいますが、初めから上手くいく人は少ないものです。

また、必要以上に介護する側がそう思ってしまうと、介護される側にも伝わってしまいます。「お世話をさせて申し訳ない」と思うようになると、お互いがツライ思いをしながら介護することになってしまいます。

お互いが必要以上に「悪いなぁ」と思わないようにしましょう。

Point3.悩みや不安を一人で抱え込まない

介護は何も準備がないままに突然やってくることも多いです。

あらかじめ親子や夫婦などで介護について勉強して知識を備えておく!と言う人の方が少ないでしょう。

何もわからない状態で介護を始めれば、悩みや不安が出てくるのも当然です。それでも中々誰かに打ち明けたり相談することも出来ず、一人ツライ思いをして、そのストレスから身体を壊したり、近年問題になっている「介護うつ」を引き起こす原因にもなりかねません。

介護でわからないことがあれば、地域包括センターに相談したり、SNSや電話で話が出来る同じ悩みを持つコミュニティーに参加してみるなど、一人で抱え込まないようにしましょう。

①介護サービスは自分のどうしようもなくなる前に利用する!

介護をがんばろうと思う人は、優しくて責任感が強く、面倒見の良い頼れるタイプの性格である傾向があります。このような人は、「自分ががんばらなくては!」とついつい一人で無理をしてしまいがちですが、無理のしすぎで自分が倒れてしまうことになったら大変です。

自分の身体を壊してどうしようもなくなる前に、介護施設やデイサービスを利用しましょう。

このようなサービスを利用することに抵抗を感じ、自分の限界ギリギリまで我慢する人が多いですが、自分の身体が動かなくなってしまえば、サービスを利用する準備や手続きも出来なくなってしまいます。

②自分の時間を必ず持つこと

介護度によっては、一瞬も目が離せないような介護を必要になることもあるでしょう。外出や電話もままならないこともあり。自分のことはつい後回しにしてしまうことも。

それでも、自分の生活の100%を介護で使うことは辞めましょう。適度に気分転換をしなければ、長い介護生活を乗り越えることが出来ません。

例えば、外出することが少なくても「家の中でストレッチをしたり」「誰かと話をする時間を少しでも持ったり」して介護に押しつぶされることだけは避けましょう。

Point4.介護だけに捕らわれず、自分の生活も大切にする

介護には、細心の注意と献身的な世話が必要になります。

家族の命が関わっているので、それは当然のことですが、介護だけを中心にした生活になってしまうと、介護をしている人は精神的にも肉体的にもいっぱいになってしまいます。

自分の生活を犠牲にすると、介護は長続きしません。たまには、他の家族に協力してもらうか、介護サービスを利用して気分転換をすることも必要です。例えば、友達と会うことや外食することで、気分転換になり「また頑張ろう」と言う力が沸いてきます。

①仕事はなるべく続ける!

調べによると、仕事をしながら介護をしている人は90万人以上います。

そのほとんどが50歳以上の中年層たちです。体力がだんだんと落ちてくる年齢で「昼間は仕事で夜は介護」と心が休まらない日々が続けば、しだいに仕事も難しくなるのは当然です。

そして、家族の介護を優先して、早期退職し、介護中心の生活を送る人が多くなってきています。しかし、がんばりすぎない介護を目指すためには、仕事はなるべく続けた方が良いと言えます。

人間は、仕事をして社会と繋がることで意欲が沸いたり、気分転換出来るもの。時短勤務や介護休暇制度をフル活用して、仕事を続けることも考えてみましょう。

②介護サービスを利用することに罪悪感を感じない!

家族の介護に他人の手を借りることに罪悪感を感じ、一人でがんばりすぎてしまうと介護は長く続きません。

「家族のお世話を他人にお願いするなんて…」と後ろめたい気持ちもあるかもしれませんが、介護を続けるためには、プロにお願いして、たまには気分転換をすることがとても大切です。

介護されるのを嫌がる人もいますが、施設に行ってみたら気分も変わって喜んで帰ってくることもあります。よほど嫌がって暴れたりするようなら、怪我や事故防止のためにやめた方が良いですが、プロを信用してお願いするのもがんばらないために必要です。

最後に

介護は「ツライもの」、「苦しいもの」というイメージがついてしまい、介護が始まることに不安を感じたり、介護をしているとどうしてもネガティブになってしまう人がたくさんいます。

確かに介護は楽なことばかりではなく、大変なことも多いでしょう。

だからこそ、お互いが幸せになるためにはこの4つのポイントが必要です。是非、心に留めておいてください。

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