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高齢者の自立心を妨げないよう、介護で気を付けるべきこととは?

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介護が必要な65歳以上の高齢者は年々増え続け、それに伴い介護者も増えてきています。

自分の身の周りのことはある程度できるレベルの人から、自分では起きることもできないでベルの人まで介護が必要なレベルは人それぞれです。

中にはまだ体が十分に動くので「自分でできることがあるうちは、自分のことは自分でやりたい」と思う高齢者もたくさんいます。

自分でできることがある、ということは、自信につながり、QOLをアップさせるのです。高齢者の自立心を奪わないよう介護をするには、どんなところに気を付けたらいいのでしょうか?

「役割」を全て奪わないこと

特に女性において、高齢になったからと言って、今まで自分がやってきた料理の支度、掃除、洗濯など、家庭における自分の「役割」を全て奪われてしまうことは、「自分の居場所がなくなる」と感じ、疎外感や孤独感を強めてしまいます。

男性に場合、定年退職をして社会とのつながりがなくなってしまうと、自分の存在意義について悩みストレスを抱えてしまうこともあります。

高齢になったから、体が少し不自由になったからと言って、あれもこれも「やらなくてもいいよ」となってしまうと寂しいものです。

体が動くうちは、何かしらの役割を与え、「これお願いします」「いつもありがとう、助かります」という言葉をかけて「自分は必要とされている」と感じさせてあげることも、介護の一つになります。

意思や考えをある程度は尊重してあげること

体が不自由だからと言ってなんでもかんでも先読みして手を出すのは、自立心を失わせる原因になることがあります。

特にトイレやお風呂は、服を脱がせてもらったり体を洗ってもらうことを家族に手伝ってもらうことには恥ずかしさがあり、誰でも抵抗があるもの。また、食事も、食べるのに時間がかかるとしても、自分のペースでゆっくり自由に食べたい、と思う人もいます。

けがをしたり事故に合うようなことにならない限り、なるべく本人のやりたいようにさせてあげることも必要です。

時間がかかるから、何かあったら心配だからとなんでもかんでも手を出してしまうと、自分でできることもできなくなってしまいます。

気長に待ってあげること

仕事をしながら、小さい子供を抱えながら介護をしている人もたくさんいます。介護者が自分のために使える時間も確保しなくてはいけない中、相手が歩くのが遅くなったり、ちょっとした考えも説明するのに時間がかかってしまうので、どうしても高齢者の動作や判断をせかしてしまうこともあるでしょう。

高齢になると、体の機能だけでなく脳の機能も衰え、思考力や判断力、集中力がどうしても低下します。話したいことがあっても考えがうまくまとまらず、話もちゃんとできないことが多くなります。

しかし、高齢になってそのような状態になるのは、誰でも同じ。

自分もいつか、同じように行動や言動が遅くなったりするのです。

そう考えれば、やりたいことをしたり言いたいことを言うのに時間がかかっても、「ちょっとくらい待ってあげよう」と思えるようになるのではないでしょうか?

最後に

年を取ることは、誰にでも平等に訪れます。自分だっていつ介護が必要になるかわかりません。

人間には生きていくうえで、自分の存在意義や生活の中での「役割」が必要です。

自分のことは自分でしたい、何か役に立てることを自分でしたい、という気持ちを尊重してあげるのを忘れないようにしましょう。

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