認知症・介護

介護疲れや介護うつで辛い人へのケア方法

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超高齢化社会に伴って要介護人口が増え続ける中、昼夜続く介護で身体だけでなく心まで疲れてしまう「介護疲れ」や「介護うつ」が急増し、社会問題になっています。介護を頑張っている人は、自分の体調管理まで気が回らないのが現状です。

自覚もなく、気づいた時には心と身体が限界に近づいてしまっているケースも少なくありません。そうならないように気を付けても1人では限界があります。家族や身近な人にも介護に携わっている人はいませんか?理解する事でできるサポートもありますので、一緒に見ていきましょう。

介護疲れ、介護うつとは?

介護疲れや介護うつのケアについてお話する前に、簡単に介護疲れや介護うつについてまとめますね。

介護疲れとは?

介護疲れとは、主に家族の介護によって心身に負担がかかる事を言います。ここ数年では介護疲れにより殺人や自殺に繋ってしまったニュースなども度々見かけますよね。介護疲れは大きく肉体的な介護疲れと心理的な介護疲れに分けられます。

介護うつとは?

慢性的な介護疲れや、介護をする事での心身の負担によりうつ病を発症してしまう事を介護うつと言います。自覚する事なく症状が進行してしまう可能性がある疾患のため、注意が必要です。

介護疲れや介護うつを発症しやすい人に共通する特徴はあるのでしょうか。次で紹介したいと思います。

介護疲れや介護うつを発症しやすい人の特徴

 

実は、介護疲れや介護うつを発症しやすい人に共通の特徴があるんです。以下にまとめますね。

責任感が強い、頑張り屋

責任感が強い人は「自分がやらなければ」「他人には任せられない」などという気持ちが強く、途中で疲れを感じたり自分が体調不良になった場合でも他人に任せずに最後まで自分の責任と自分で自分を追い詰めてしまいます。

完璧主義

完璧主義の人は、適度な手抜きをする事もできないため、介護においても「こうでなければならない」という自分の理想実現のために自分自身を追い詰めてしまう傾向にあります。

真面目、几帳面

真面目で几帳面の人は、全てをきっちりこなそうとして自分の事を後回しにする傾向にあります。その分、ストレスや疲れを感じたり溜め込みやすくなります。

挫折経験のない人

今まで自分の好きなように思い通りに人生を歩んできた人や、大きな挫折を経験した事がない人が介護をすると、思い通りに行かない場合に問題となりストレスや疲れとして現れる事があります。

いかがでしたか?共通の特徴を知る事ができたので、次は本題の介護疲れや介護うつで辛い人のケア方法についてまとめていきますね。

 

介護疲れや介護うつで辛い人のケア方法

ケア方法と言っても難しい事は1つもありません。いくつかのポイントを押さえて関わるだけで十分なケアに繋がるため、知っておいて損はないでしょう。

1、「頑張って」や「もう少しこうした方が良いよ」は言わない

介護を1人で頑張りすぎてしまう人に対して「頑張って」や「もう少しこうした方が良いよ」などと言った言葉は禁句です。「頑張って」と言う側からすると、純粋に応援するつもりで言っていたとしても、受け取る側は「自分の頑張りがまだ足りないという事か」と受け取りさらに無理をしてしまう事に繋がり兼ねません。

声をかける場合は「いつも頑張ってますね」「何かあればすぐに頼ってね」など、頑張りを認めつつ、いつでも力になりたいと思っている旨を伝えるようにしましょう。

2、傾聴

頑張りすぎてしまう人は滅多に弱音を吐きませんし、信頼できる人にしかその弱音も言わないでしょう。愚痴や弱音は一見ネガティブにも思えますが、人と話をする事はストレス発散にも繋がり、とても大切な事なのです。

特に普段あまり愚痴や弱音を言わない人が話をしてきた場合は、ただ耳を傾け相づちを打ちながら聞いてあげるようにしましょう。これだけで相手の心を癒す効果があります。

3、強引な気分転換や休息、休憩

介護は終わりが見えず、休みなしです。介護を頑張りすぎて疲れている人に「たまには休んで」「気分転換しておいで」などと言っても、なかなか自分から行動に移す事はありません。その背景には「休む事=サボり、怠け、楽している」という思い込みがあるからです。

このような場合は、少し強引にでも外出させたりして介護から離れる時間を設けてあげましょう。上映期限が迫っている映画のチケットを渡したり、レストランや温泉などを予約して行かざるを得なくする方法も良いですね。利用できる介護施設があれば、施設側にも協力して貰い、介護と距離が取れるようにするのも1つの方法です。

介護疲れや介護うつを予防するポイント

介護疲れや介護うつの人のケア方法について前述しましたが、発症する前にできる事もあります。予防法をいくつか紹介しますね。

自分の時間を確保する

介護をしていると「自分の時間の確保なんて無理!」と思っている人は多いでしょう。ちょっと目を離した隙に命に関わる事故にでもなったら自分を一生許せないはずです。ですが、ストレスや疲れが溜まると、自覚なく集中力や判断力を低下させるだけでなく、反射神経や記憶力も低下します。

また、慢性的な睡眠不足が続くと疲れが取れづらくなり、食欲不振から体力の低下も考えられます。大切な人を介護するためには、介護する側も健康で元気でなければならないという事です。そのために少し強引にでもリフレッシュ時間を取るようにしましょう。

介護施設や介護サービスの有効利用

普段自分で介護している人の中には、介護施設や介護サービスの利用に抵抗がある人もいます。ですが、介護スタッフは全員資格保有者のプロなので、安心して任せて下さい。施設によっては、いきなり利用する事ができず、登録してお試し利用をしてから初めて自分の都合に合わせて利用できる施設もあるので、利用したい施設や近隣の施設については事前に調べておくと便利です。

冠婚葬祭などで急に短期間でも介護ができなくなる時も今後あるかも知れませんし、介護される側と介護する側双方にメリットがあると言えます。また、普段の介護に関する悩みについても専門的なアドバイスを貰える機会にもなるのではないでしょうか。

心や気持ちに余裕を持ち、話を受け止める

介護が必要な人の中には、心身の不自由さからイライラし、怒鳴る・暴れるなどの行為をする人も少なくありません。疾患のせいとわかっていても、これが続くと介護する側にとっても辛いものがありますよね。

ですが、これらの症状は信頼している家族だからこそ見せている表情かも知れません。「この人なら自分の不満を聞いてくれる」「わがままを言っても嫌われる事はないだろう」という安心感もあるでしょう。全ての訴えを受け入れ、まともに聞いてしまうと介護する側も持ちません。なので、無視できない訴え以外は軽く聞き流すくらいの心持ちでいましょう。

最後に

介護の辛さや大変さは、介護をしている人にしかわかりません。だからこそ、自分の心と身体は自分で守り、マンネリ化しがちな毎日にメリハリを付ける事も介護疲れや介護うつの発症を食い止めるために大切です。

周りのサポートも重要な役割になりますし、逆に他の家族には負担をかけたくないと相談できない場合も考えられます。そんな時は地域の介護相談窓口に相談する方法もありますし、少しでも知識や経験のある人に思い切って相談するようにしましょう。

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