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体の介護だけじゃない、高齢者に必要な心のケア

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介護と聞くと、食事やトイレ、お風呂の介助など、生活に必要な行動のお世話がまず浮かびますが、そのほかにも「心のケア」も重要な介護の一つになってきます。

高齢者になると、若者とは違う悩みや不安で心のケアが必要になるのです。ひどい場合はうつ病になったり、外出や会話もままならなくなってしまいます。

そうならないためにも、高齢者の悩みや不安を理解し、高齢者の心の負担を減らしましょう。

体が自由に動かないもどかしさ

若いころと違い、高齢になると体が自由に動かなくなってきます。

自分が思うよりも足が上がらない、食べる量も極端に減って体力もなくなり、イライラやもどかしさが募るようになるのです。体が思うように動かないのがいやになり家で引きこもりになったり、誰かと話をすることが減ると、気持ちがふさいでだんだん心が弱り、体調にも影響が及ぶことにもなりかねません。

高齢者が思うように体を動かせないことを理解しながらサポートし、寝たきりや引きこもりにならないよう軽い散歩や家の中での作業をさせるようにしましょう。

人のお世話になることで自尊心が傷つくことも

高齢者の中には、他人のお世話になることを極端に嫌がりお風呂やトイレの介助をされることで自尊心が深く傷ついてしまうことがあります。

特に男性はプライドが高く、人のお世話になることで自分がダメな弱い人間になってしまったようなおもいにかられて辛くなり、心が落ち込んでしまうこともあるのです。

そのような場合は、一人ではどうにもならないことでなければ、なるべく自立を支える程度の介護にして自尊心や自立心を尊重するようにしましょう。

自分では感情がコントロールできない

高齢になると、脳の機能も衰え、感情の抑制をつかさどる「前頭葉」の機能が衰え、怒りを抑えることができなくなります。

それが家の中だろうと、外だろうと、感情のコントロールが自分でできなると、そんな自分がいやになって、悲しくなり落ち込むことが多くなってきます。

自分でもなぜかわからないくらい突然起こったり悲しくなったりというネガティブな感情に襲われ、外に出ることや人に合うのがおっくうになってしまうことも。

これは近しい関係の人間にほど強く現れます。家族や身近な友人など、気を許せる相手には、甘えから感情的になりやすいのです。感情的になることは気を許してくれているんだと理解し、無理に感情を抑えさせて苦しみを与えないようにしましょう。

病気や死への恐怖

高齢者に一番多い不安や悩みは、病気や死に対するものです。高齢になれば誰もが避けられないものですが、それでも不安は大きくなっていきます。

病気の苦しみや死への恐怖は、簡単にぬぐうことはできません。

無理矢理明るい話題で病気や死への恐怖を払しょくするより、家族と過ごす時間を増やしたり、痛みを緩和するケア、身の回りを過ごしやすいよう整えるなど、リラックスできる環境を作ってあげるようにしましょう。

最後に

心のケアは、体の介護と同じくらい重要なものです。

体が動かなくなってイライラしたりネガティブな感情に襲われることが多くなれば、それは若い人よりも如実に体調にも影響を及ぼします。

一番大切なことは、高齢者の気持ちに寄り添い、心情を理解すること。こちらの都合で相手を変えようとせず、相手に合わせるよう心がけましょう。

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