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介護施設やサービスを受けることを嫌がる理由と対処法

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介護が必要な人の中には、介護施設に入居したり介護サービスを受けることをかたくなに嫌がる人がいます。

自分の用事を足す時間や仕事の都合、心と体を休めたいときなど、介護をしている家族にも自分の時間も必要になるため、プロにお願いすることも必要になってきますが、あまりにも嫌がられて困ってしまうことも多いようです。

プロの方が行き届いたケアを受けることができるのに、どうして介護施設やサービスを受けることが嫌なのでしょうか?嫌がる心理を知って、その対処法をご紹介します。

見慣れない場所に行きたくない

認知症になったり高齢になってくると、新しいことへの適応力が低下します。いつもの見慣れた自分の家や周りの景色、顔見知りのご近所さんたちから離れて、全く知らない部屋、見慣れない景色、名前も知らない他人に囲まれて過ごすことが耐えられずに、介護施設への入居を嫌がる人が多くいます。

若い人なら新しい環境や会ったことのない人たちとの出会いを楽しむこともできるでしょう。しかし、認知症になったり高齢になると、新しいことは不安の方が大きいのです。ワクワクよりも不安や寂しさの方が大きくなれば、行きたくないと思っても当然です。

介護施設への入居や介護サービスを受けることを考えるときには、なるべく家から近く、周りの環境もガラッと変わらないところで、家族が頻繁に会いに行ける距離にして、心の距離を埋めてあげることを考えましょう。

ワガママやしてほしいことを言えなくなる

認知症になったり高齢になると、ワガママや不平不満、怒りやイライラをコントロールすることが難しくなり、周りに当たることも多くなります。これは、より身近な人にほどひどくなるもので、「この人なら自分のワガママを受け止めてくれる」と言う安心感からくるものです。

介護施設や介護サービスをしてくれるプロの人たちも、利用者からのそのようなワガママには慣れているのですが、知らない人にはワガママを言いにくくなったり、素直な気持ちを言えなくなるので嫌だと思っている人もいるようです。

ワガママだけでなく、どこかが不愉快だとか、こういう風にしてほしいというようなちょっとしたお願いごとも言いづらくなり、そうなるとやはり居心地が悪くなるので、やはりなんでも言える家族のそばにいたいと思う気持ちが大きいのです。

このような場合は、自分の言いたいことは言っていいんだということを時間をかけてでもわかってもらいましょう。

会いに行って話を聞いてあげたり、言いにくいことは家族を通して伝えてあげたりして、なるべく今まで通りのことが言えるような環境を作れば、安心して言いたいことを言えるようになるでしょう。

お風呂やトイレ介助で他人に体を触れてほしくない

これは介護が必要でない人でも、あまりいい気持はしないものです。確かにプロの方にしてもらう方が安心してお任せできますが、お風呂やトイレなどのプライベートなシーンで他人に介入されるのは苦手に思う人がほとんどでしょう。

このような場合は、入居する施設や利用する介護サービス施設に対するいいイメージを持ってもらい、お世話をしてもらってもいい場所なんだということを徐々にわかってもらうようにしましょう。

施設やサービスを利用してよかった、という人の意見を「○○さんはよかった、って言っていたよ」などと良いところを伝えてあげると、いいイメージが沸いて「じゃあ行ってみようかな」という気持ちが沸きやすくなります。

最後に

介護施設や介護サービスを受けることを嫌がるかどうかには、個人差があります。

説得したり話をすることでわかってもらえることがありますが、どうしても嫌だという人もいます。

介護される方もする方も、無理強いしてストレスを受けて体を壊してしまっては元も子もありません。

そのような場合は、専門家に相談しながら、様子を見て進めるようにしましょう。

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