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介護職員に就いてはみたが向いているのかわからず悩んでいる人に

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介護職員として転職してはみたが、自分が本当に介護職員として向いているのかどうか分からずに悩んでいるという人が少なくありません。

先日、とある方からこのような悩みの相談を受けましたので、ご紹介させて頂きます。

その方は、女性の方でまったくの未経験で介護業界に入られました。現在ディサービスにて介護職員として勤めておられます。

その方は、もともと事務員をされていたのですが、お年寄りの役に立ちたいと思い、事務員をしている間に介護職員初任者研修を終了し、資格取得をされています。

資格取得されてからは、転職活動を開始し、自宅から通いやすいディサービスに採用が決まりました。

資格を取得されているとはいえ、介護業務についてはまったくの未経験であったために、必要な移乗・移動・排泄・入浴などの介助については、先輩職員について指導を受けられています。

介護業界が初めてであるという事もあって、業務をなかなか覚えられなく悩まれています。

そんな介護業務の中、自分自身はこの仕事に向いていないのではないかと思うことがしばしば起きるようになります。
それは「コミュニケーション」です。もともと事務員として働いていた彼女は、コミュニケーションを積極的にとらねばならないことが苦手なようで、それは利用者に対してだけではなく、職員に対しても苦手意識を持っておられます。

それでも介護の仕事自体は自分でやりたいと思って決めた仕事ですので、先輩職員が行うコミュニケーションをまねて、行うようにしておられます。しかしなかなか先輩職員が行っているようにはできないようです。

そんな中、先輩職員からさまざまな指導や注意があるようで、声かけについてももっと積極的にとるように言われているようです。

しかし頑張ってやらねばならないということは分かっていても、なかなか上手く言いたい事を伝えることができずに悩まれています。自分自身、要領良く仕事をこなしていくタイプではないので、一生懸命やろうとしてもなかなか思うようにいかないので悩まれています。

そんな中でも利用者には、「ありがとう」と笑顔で感謝されることが大変うれしく思っておられ、やはり頑張ろうという気持ちになるようです。また先輩職員の中には大変優しい方もおられて、一生懸命教えてもらえるので、何とか早く要領良く仕事ができるようになりたいと思っておられます。

要領よく仕事ができるようになろうとせず、積極性を出すことが大事

このような相談について、経験の長い介護職員であればあるほど「みんな通る道である」と答えるのではないかと思います。みんな同じ悩みを持って、介護業務の経験を重ねていくのです。

さてそんな中でも、どのように仕事をしていけばよいかという事ですが、この相談者の方は、もともとそれほどコミュニケーションが得意ではないという事をおっしゃられています。コミュニケーションの取り方が分からないという悩みは、実は介護業務経験の浅い人にはほとんどの人にみられます。

コミュニケーションをどのようにすればもっとうまくなるのかと悩んでおられますが、上手くなるためには量が必要であるということを自覚しておきましょう。

介護業務の中で、コミュニケーションが苦手である方は、介護業務の経験者であっても実は少なくありません。人見知りせず、積極的にどんどん話しかける事のできる人ばかりが介護職員になられるわけではありません。

古い職員であり、介護現場では積極的にコミュニケーションを取られる方でも、いったん外に出ると人見知りで知らない人とは話ができないという人はたくさんおられます。

要するにコミュニケーションは習うより慣れろということであると思います。特に上手く話をしようとせずに、まずどんどんどんな事でも良いので話しかけて、慣れていくことが大事です。その中で自分なりに、この時はこういう風に声かけしたらうまくいく、といった成功体験をどんどん積んでいくことが大事です。

成功体験があまりない間は、どんなコミュニケーションが成功なのかも分かりませんから、やはりどんどん声かけして、時には失敗する事も必要であると理解しておく方が良いでしょう。

それでもどのような内容を話しかけて良いのかわからないという人もいます。
そのように思う人は、まず「挨拶」から行うようにします。さらに挨拶時には笑顔を絶やさず、大きな声でハキハキと「おはようございます」「こんにちは」と挨拶をすることを自分に課していくのです。またこの挨拶は利用者だけでなく、職員に対しても全員に対して行います。

挨拶が利用者に対してできたならば、天気の事でも、昨日のテレビの内容でも、好きな歌の事でも何でも声かけしてみてください。最初はうまく話しかけることができないかもしれません。何度も言いますが、上手さは必要ありません。積極的に話しかけるという、その少しの勇気が必要になります。

同様に職員に対しても、話しかける勇気を少しだけ持ってみましょう。
無理に何か話題を作る必要はありません。いつも優しく教えてくれる先輩がいるのならば、最初はその先輩で良いでしょう。普段の業務において疑問に思っている事を質問しても良いでしょうし、その先輩がどのように仕事をされてきたのか聞いても良いでしょう。

またコミュニケーションの基本は、その人に対して「興味を持つ事」です。
興味がわくとその人の話を聞きたくなります。どの部分に興味を持てばいいのかなんて難しいことを考える必要はありません。利用者からすればあなたが興味を持って聞いてきてくれたことは、とてもうれしく思っているはずです。あなたも周りの人から興味をもたれたら嬉しいと思います。嬉しいと思われる事は、基本的に正しい事であると思って、どんどん話を聞いていきましょう。

いかがでしたでしょうか。
コミュニケーションの取り方についてが中心になってしまいましたが、自分自身の介護業務について悩むということは、どんなに経験を積んでも皆あるということです。

それは、介護業務において正解というものが判断しづらい場面もたくさんあるからです。利用者だって、みんながニコニコと接してくれるわけではありません。自分の介護業務に対して嫌がられる方もおられるかもしれません。

そんな中でもどのようにすれば良い介護ができるようになるかみんな四苦八苦してやっているのです。それが分からないからみんなで協力したり、共有したりしながら介護業務を行っていくのです。

そういう意味において介護業務は一人で行う業務ではないと言えます。そのためやはり職員とは連携を図れるようにしなければなりません。

少しずつでも良いですので、利用者や職員とコミュニケーションにより自分の伝えたいことが伝えられるように努力してみてください。時間はかかるかもしれませんが、あなたを待っている利用者がおられますから。

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