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介護士に必要なターミナルケアの心構えとは!?

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ターミナルケアとは終末期医療や終末期看護のことであり、『延命目的ではなく苦痛の緩和や心の安らぎを主な目的として行う治療や看護』のことを指します。

長い間、医療看護の現場だけで扱われてきたターミナルケアという言葉ですが、介護保険開始以降は私たち介護士にとっても馴染み深いものとなりました。

利用者様の最期の瞬間をどのように迎え、家族様に対してどのような対応をすればよいのか。

正解など存在しない難しいテーマではありますが、この機会に一緒に考えてみましょう。

ターミナルケアは個人ではなくケアチーム全体で実施する

先述した通り、ターミナルケアにこれといった正解はありません。

なぜなら、心安らぐ環境というのは利用者様によって異なるからです。

また、私たち介護士は医療行為を行うことはできず、ケアプランに入っていないサービス提供も原則行うことができないため、自己判断による対応を取ることはできません。

では一体、ターミナルケアとして何をしてあげることができるのでしょうか!?

 

介護士がターミナルケアに関わる上で大切なことは二つあります。

一つは自己判断や独立した行動など個人プレーを行わないこと、そしてもう一つは現場で得た情報や感じたことを記録として残し、ケアマネージャーを含むケアチーム全体で共有すること。

ケアチームメンバー全員がターミナルケアに対して同じ意識と想いを持ち、ケアマネージャーが現場の状況を理解した上で適切なケアプランへと随時修正を行うことによって『利用者様らしい最期』を迎えて頂くことができるようになるのです。

 

たとえ利用者様の目が見えなくなったとしても、意識が弱まってしまったとしても、私たちにできることはたくさんあります。

 

  • 意識的に名前を呼んであげる(声掛けを行う)
  • 季節や天気の話をする
  • 利用者様の想いや要望に耳を傾ける
  • 褥創(床ずれ)予防のため、定期的な体位変換を行う
  • 部屋の換気や掃除を行い、心地良い空間を作る
  • 家族様の心のケアを行う

 

ケアチームのメンバー一人ひとりが「利用者様は今どのようなサポートが必要としているのだろう?」と真剣に向き合うことで、利用者様にとっても家族様にとってもよりよい環境を作ることができるでしょう。

 

良い人生だったと振り返ることのできる最期を提供しよう

 

30年ほど前までは半数以上の方々が自宅で最期の瞬間を迎えられていましたが、現在では9割前後の方が自宅以外の場所で息を引き取られています。

しかし、どのような場所であっても『自宅で過ごしていた頃と同じように生活を送り、自分らしく生きられるようにサポートする』のが介護であり、その原則はターミナルケアにおいても変わりません。

終末期のケアは介護側にとっても精神的な負担が大きく決して楽なものではありませんが、利用者様が最期の瞬間に「良い人生だった」と振り返ることのできるサポートを行えるようにチーム一体となって優しく包み込むようなケアを提供してあげましょう。

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