高齢者の介護や認知症・食事・健康・病気等を掲載しています。

高齢者の介護とレクリエーション

認知症・介護

利用者のご家族との円滑なコミュニケーションのための心がけ

投稿日:

介護職の人が抱える悩みの一つに、介護施設に入居されている利用者のご家族との人間関係があります。

どの職場においても人間関係の悩みというものは尽きないものですが、介護職の場合、利用者と、利用者のご家族との人間関係については、別格に深い悩みを抱えることになります。
利用者のご家族とのコミュニケーションがうまくいかず、お互いの間に心に溝が生まれることは、双方にとってだけでなく、利用者のためにもよくありません。

介護職において、利用者のご家族との円滑なコミュニケーションをとるには、どのようなことを心がければいいのでしょうか?

利用者のご家族が抱えるものは、不安と心配

入居者のご家族は、それぞれいろいろな事情で大切なご家族を施設に預けられていますので、普段一緒にいることができない入居者の様子や、自分が抱えている不安について、介護のプロである介護者に聞きたいことや言いたいことがたくさんあることでしょう。

時に、心配や不安から、話し方に熱がこもって多少感情的になることや、自分が思っていることとの違いにイライラしてしまうことも。

このとき、ご家族の不満に対して、介護している立場からも言いたいことや弁論したいことなどが出てきてしまい、言い合いになってトラブルに発展することも少なくないようです。介護者も人間ですので、我慢できないことや、がんばっているのに文句を言われて腹が立つこともあるでしょう。

しかし、利用者のご家族の話の裏には、大切な家族を預けているという「不安」や「心配」が隠れているのです。
まずは利用者のご家族の不安や心配を解消する方向で話をしてください。不安や心配が解消されれば、安心して話をしてくれるようになるはずです。

話を聞くポイントは「傾聴・受容・共感」

カウンセラーが不安や心配を抱えるクライエントの話を聞く際に心がけることがあります。
それは「傾聴・受容・共感」の3つです。

「傾聴」とは、ただ相手の話を黙って聞くだけでなく、相手の話の奥にある本音の部分や言いたいことをくみ取ってあげながら話を聞くことです。「受容」とは、相手の不安や怒り、不満に反発せず、その感情を受け入れること。「共感」とは、相手が抱える心配や不安を理解して相手に寄り添うことです。

クライエントと同じように、心配や不安を抱える利用者のご家族の話を、まずは口を挟まず静かにうなずいたり、相づちを打って聞きましょう。そして、相手が不安に思っていることや心配ことを受け入れ、「そうですよね、離れて暮らしていると不安になられるお気持ちはわかります」「ご家族のご心配、理解できます」と、相手の気持ちに共感し、寄り添ってあげましょう。

「自分の話を聞いて、気持ちを理解してくれる」とわかってもらえれば、円滑なコミュニケーションを築くために必要不可欠な「信頼関係」が生まれます。
一度の話合いで難しい場合は、何度か話し合いの場を設け、お互いを理解するよう努めましょう。

最後に

利用者のご家族との話し合いにおいては、相手の話を否定することは避けましょう。
自分を否定されたと思われ、不安や心配をさらに大きくしてしまうことにつながります。

心に余裕を持って、冷静に接する態度が、安心感や頼りがいを与えます。利用者のご家族とよりよい人間関係を築くために、まずは介護者から相手の不安や心配に歩み寄る姿勢が大切なのです。

おすすめ記事

老人ホーム 1

あなたは介護職の人ってどういうイメージをお持ちですか? 優しい人、いい人。周りとの和をとても大切にしていて、気が利いてよ ...

-認知症・介護
-,