認知症・介護

認知症患者の行動を自分の立場でイメージすることで理解しよう!

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通常、私たちは介護士という立場を通じて認知症患者様と係わり合いを持ちます。

しかし、どれだけ介護技術や認知症に対する知識を付けたとしても具体的にイメージすることができていなければ現場で戸惑うことが多くなってしまいます。

認知症患者様がどのような想いを感じ、行動に移しているのか。

その一連の流れを自分の立場に置き換えてイメージする練習を行いましょう!

 

認知症患者体験で視野を広げよう

 

もしもあなたが突然直前までの記憶を失ってしまい、全く見覚えのない場所で過ごしている自分に気付いたらどのような行動を取るでしょう?

多くの人は、今居る場所がどこなのか確認するために誰か人が居ないか探し始めるかと思います。

しかし、どこに誰が居るかも分からない。

周りを見渡して人が居れば良いのですが、居なければ大声で人を呼んでしまうかもしれません。

 

どこからともなく走ってきた人は「またか…」と言わんばかりの表情をしています。

なぜ怒ったり呆れているのかは分かりませんが、この状況を打破するためにも勇気を出して今居る場所について聞かなければいけません。

恐る恐る尋ね、その返事が「自分の家でしょ?」や「毎日同じことばかり聞かないで」といった内容だったら…あなたはどう思いますか?

 

そんなはずはない…だってここは全く見覚えの無い場所なのだから。

それに、この人とも初対面だ。

怒らせるようなことをした記憶もないし、こんな風に言われる筋合いも無い。

そうか、この人は他の人と自分を勘違いしてしまっているのかもしれない。

家の周りを歩いたら何か思い出せるかもしれない、外に出てみよう。

 

そうして出口を探すため、あなたは目に入ったドアを次から次に開けて確認していきます。

すると、今度は明らかに怒った表情で「いい加減にして!」や「勝手に開けないで!」と怒鳴られるのです。

だからといって正しい出口を教えてくれるわけでもなく、「大人しくしていて」や「外に出てはいけない」と繰り返すばかり。

 

こうなってくると、目の前に居る人が敵であると認識せざるを得なくなります。

なぜなら、その人の言うことを聞いていたらいつまでも自分の家に帰ることができないから。

困り果てたあなたは強行突破に出ようとするでしょう。

命令を無視して色んな扉を開け続けたり、窓から出ようとしたり、大暴れしたり、家族の名前や助けを叫んだり…

翌日にはこの記憶も失ってしまい、また同じ事を繰り返すのです。

 

受容する心が介護の質を高めていく

 

自分の立場に置き換えてイメージすることによって認知症患者様の想いを少しでも理解することができたでしょうか?

普段関わり合いを持つ中で介護側が問題行動だと感じている認知症患者様の言動には一つ一つにしっかりとした意味があり、それを正しく理解しようとしないまま否定的な言葉や対応を行うからこそ状況は悪化していたのです。

受容の基本は相手の想いをしっかりと聞き入れ、頭ごなしに否定しないこと。

ちゃんと向き合う介護にシフトすることで、お互いが優しい気持ちになれる介護を目指していきましょう!

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