求人情報をチェックする際に気を付けたい3つのポイント

介護士として勤務する中で、辞めたいと思った時に求人情報サイトや介護転職サイトを使って、密かに転職活動を始める方も多いと思います。どうせなら、今より条件がよくて次は長く勤められるところがいいですよね。

転職サイトに記載されている求人広告の中には、一見すると分かりづらい、重要な情報が隠されている場合があります。採用されてから『こんなはずじゃなかった』と後悔しないように、求人サイトを読み解く上で重要な3つのポイントをお教えいたします。

賞与〇ヵ月分に惑わされない!

求人情報を見ている時に、一番気になるのは給与だと思います。多少仕事がきつくてもある程度の給与を貰っていれば生活のためと割り切ることが出来ますし、折角転職するのですから、資格や経験をきちんと給与という形で評価してくれる施設を選びたいですね。

基本給が低くても家族手当や住宅補助があり、賞与も3.4ヵ月分などと書いてあると、その数字だけを見て好条件だと判断してしまいがちですが、冷静に考えてみましょう。

賞与というのは基本給がベースとなっています。例えば施設Aの基本給が15万円だとして、その3.4か月分は15万円×3.4ヵ月で51万円です。一方、Bの基本給が18万で賞与2.8ヵ月だとすると、一見Aの方が手厚いように思えます。しかし、18万×2.8ヵ月は50万4千円となりAとの差はそれほど大きくありません。

ところがAとBの基本給に賞与を加え年収に直してみると、Aは231万円、Bに至っては266万円と逆転してしまうのです。

賞与は非常に目を惹く部分です。『月々の給与が安くてもボーナスで挽回できればいいか』といった考え方にどうしても陥りがちですが、いくら賞与〇か月分と記載されていても、基本給が低いのでは元も子もありません。年収に直して計算するようにしましょう。

『マイカー通勤可』に要注意!

介護施設は、駅から少し離れた閑静な住宅街や緑の多い山の中などに多く存在します。そのため交通の便がいいとは言えず、また不規則な勤務にも対応するため車やバイクの通勤を許可してくれる施設が多いです。

ですが、大規模な施設や病院などの場合、施設の目の前に大きく駐車スペースを設けていても、面会に来る家族や施設の管理者、医師や看護師などが優先で介護士は少し離れた第2駐車場を利用しなければならないこともあります。これでは折角車で通えても、天候や立地によっては駐車場から施設までの距離がネックとなります。

また、駐車場が無料の場合と有料の場合とがあり、月々少ない金額でも一年間となれば決して安くはないので、初めに確認しておくといいでしょう。

ずっと求人が出ている施設は要注意!

求人広告というものは、ご存知の通り出すのにお金がかかります。そのため、よほど資力のある施設かよほど人手不足のところでなければ、ずっと求人を出し続けることは通常考えづらいことです。

転職活動を始めたら、次を決めて今の施設を一日も早く辞めたいとお考えでしょうが、グッと我慢して少しの間同じサイトをチェックし続けてみて下さい。大抵の施設は募集期間が過ぎれば掲載終了になります。しかし、ずっと求人が掲載されていたり、少し経ってからまた掲載される施設はありませんか?

応募がないので一旦取り下げ再度募集した場合や、望む人材が来なかったので再度募集した場合もあり得ますが、一番危惧しなければならないのは、『新入職員が入ってすぐに辞めた可能性』です。

介護職はそもそも、他業種と比べ入職してすぐに退職する職員が多い業界です。業務内容に好き嫌いや向き不向きが激しいため、入ってその日に辞めることも珍しくありません。施設としてはすぐに辞められることは慣れっこです。

しかし、それでも頻繁に求人広告が出ている施設は、職員よりも新人教育のあり方や、人間関係に問題がある可能性が高いのです。

たとえば、『アットホームな職場です』という、最早求人広告の定型文のような言葉があります。一見、あたたかな雰囲気で職員の仲も良いように思えますが、物は言い様です。職員同士の結束が強く、新職員の入り込む余地がなくても『アットホーム』となります。

また、新人教育に関しても人手不足を理由にあまり業務内容を教える時間を取らずにひとり立ちさせる施設もあるようで、これでは未経験者はおろか経験者でも不安になりますよね。

介護士は何度か転職を繰り返している人も多く、以前の施設の様子や離職理由がふとした時に話題になることもあります。退職した人の話なので決して鵜呑みにしてはいけませんが、ある程度覚えておいて自分が転職する際の参考にするのもいいでしょう。

求人広告はいつも見ておこう!

介護業界には次々に新しい施設が生まれています。一方で残念ながら廃業となる施設も近年増加傾向にあり、常に情報が入れ替わっています。求人広告は、単なる転職活動の手段としてだけではなく新しい情報を仕入れるツールとしても有効です。

たとえすぐに転職するつもりがなくても、いざ転職しようとした時に一から探すのとパッと候補が複数浮かぶのとでは違います。

常日頃から求人サイトや転職サイトをチェックして、少しでも転職を有利にすすめられるといいですね。