その行為、実は虐待かも!?介護放棄(ネグレクト)ってどんな虐待?

介護放棄していませんか

皆さんは介護放棄(ネグレクト)という言葉をご存知ですか?

介護放棄とは、介護を必要とされている利用者様と一緒に生活されているご家族様や介護士として関わっている私達が行うべき介護サポートや介護サービスの提供を正しく行わないことによって利用者様が不利益を被ってしまう状態を指す虐待の1つです。

当然ながら、人の役に立ちたいという想いで介護の世界に入った方々が故意に介護放棄を行うことはないでしょう。

しかし、中には本人が気付かないうちに介護放棄をしてしまっていたというケースもあるのです。

介護サービスを正しく提供するためにも、どのような行為が介護放棄となってしまうのかをしっかりと学んでいきましょう!

あなたはこんな介護していませんか!?

一般的には次のような行為が介護放棄であるといわれています。

  • 食事を与えない
  • トイレ介助を行わない
  • おむつ交換を行わない
  • 着替えや入浴を行わせない、介助が必要であるにもかかわらず手伝わない
  • 認知症患者や重度の身体障害者を長時間一人きりにする

どうでしょうか?

介護という仕事を通じて利用者様に関わっている私達がこのような行為をすることはまず考えられませんよね。
では、次のような行為はいかがでしょう。

  1. 徘徊や異食行為がある方を頻回または長時間に渡って室内に閉じ込める
  2. 利用者様の要望に一切耳を傾けない

居室や家に利用者様が自身の手で開けることのできない形で鍵をかける行為は拘束行為となります。

重度の認知症患者様の場合、事前に家族様の許可を取った上で危険回避のためにやむを得ず一時的な拘束を行うことはあるでしょう。

しかし、介護記録にその事実を正しく記していなかったり、拘束行為が一度や二度だけではなく慢性的に行われているのであれば大きな問題です。

「拘束さえしてしまえば…」という考えはあまりにも短絡的で、介護サービスを提供する側の人間として利用者様の生活を良くしていこうと努力しているとはいえません。

利用者様の訴えから現状改善のヒントを獲得し、ケアマネージャーに報告することでQOLの改善を図ろうとする努力を怠っている2番の行為も同じ理由から介護放棄をしていると言えるでしょう。

慣れやパターン化が質の低い介護を生み出してしまう

介護の現場では限られた時間内に多くの介護サービスの提供を求められていたり、複数の利用者様と同時に関わらなくてはならない状況も多く、常に最高レベルのサービスを提供できるわけではありません。

ですが、「可能な範囲で少しでも利用者様に自分らしい生活環境を提供してあげたい」という気持ちを持って前向きに取り組むことはできるはずです。

介護の仕事において『慣れ』や『パターン化』は多くの事故やトラブルを招く危険因子だということをしっかりと理解し、初心を忘れることなく想いを込めた介護サービスの提供を心掛けていきましょう!