認知症・介護

心理的虐待が高齢者の認知症状を悪化させてしまうって本当!?

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人は誰もが自尊心(プライド)を持って生きています。

そして、そのプライドを傷つけられると悲しみ、落ち込んでしまいます。

しかし、高齢者に対して行われた心理的虐待(精神的虐待)のダメージは精神的なショックだけではなく、時に認知症状を悪化させてしまうこともあるというのです。

心理的虐待と認知症にどのような関係があるのでしょうか!?

利用者様を傷つけてしまう介護を無意識に行っていませんか?

心理的虐待とは、主に次のようなものを指します。

  • 排泄の失敗を大きな声で他の介護スタッフに報告する
  • 記憶の混乱や消失について必要以上にしつこく問い詰める
  • 過去の思い出や人間関係、個性や特徴など、その人を形成する要素を批判する
  • 本人が望んでいないにも関わらず下の名前やあだ名で呼ぶ
  • 衣服の目立つ部分に勝手に名前を記入する
  • 子供を注意するように上から目線で叱る、説教をする
  • 「汚いから」や「どうせできないから」といった理由で行動を制限する
  • 心身の障害によって出来ないことを「やろうとしないだけ」と決め付ける

どうでしょう、中にはドキッとした認知症ケア関連の介護スタッフさんもおられるのではないでしょうか?

このように、普段私達が何気なく実施している声掛けやケアは必ずしも正しいことばかりではなく、知らないうちに利用者様や家族様を傷つけたり嫌な気持ちにさせてしまっていることがあるのです。

「○○さん、オムツまで濡れちゃったから1枚持ってきて~!」

「○○ちゃん、すごい!よく出来たね!」

「何で毎日同じ失敗を繰り返すの?」

「ダメダメ!それ触らずにそのまま置いといて!」

どの言葉も介護の現場では多く耳にしますよね。

このような声掛けをされることによって「自分は何もできない人間なんだ」「言うことを聞かないと迷惑を掛けてしまう」といった感情が生まれ、自発的に判断したり行動することが少なくなり、刺激が急激に減少した結果、認知症が悪化してしまったというケースもあるようです。

利用者様が介護サービスの主役だということを忘れずに

介護スタッフ側の視点だけで考えれば、利用者様が余計な行動を取らずに指示に正しく従ってくれることがケアプランに沿った介護サービスを提供しやすいベストな環境だといえます。

ですが、それは『ケアプラン実行のための介護』であって『利用者様のための介護』ではありません。

自分は何のために介護という仕事を行っているのか、そして自分の行っているケアは利用者様を心から笑顔にすることが出来ているか。

そのようなことを頭の隅に入れて仕事に向き合うことで、無意識のうちに利用者様の自尊心を傷つけてしまうことなく、充実した日々を提供してあげることができるでしょう!

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