普段私達が仕事として関わっている介護という世界ですが、身内から介護を必要とされる方が現れる可能性は十分にあり、決して他人事ではありません。
今回は介護の仕事において得た経験や知識が日常生活でどのように活かされるかということについて説明していきたいと思います!
介護の経験や知識は貴重な財産
現在、日本では80~84歳の約3割、85歳以上の約6割が介護を必要としているといわれています。
そして平成27年度の平均寿命では男性が80.79歳、女性が87.05歳となっていることからも、多くの人達が人生の中で要介護状態になることは明らかです。
また、介護を理由に退職する介護離職者も大きな問題となっております。
社会において重要な役割を有する人達の退職は、企業だけではなく日本社会全体にとっても大きな痛手といえるでしょう。
このような現状により、家族や親戚などの身内で介護を必要とする人が現れる可能性が非常に高く、友人や知人との会話の中で介護の話題が上がることも増えていきます。
そのような時、介護の現場で日々頑張っている皆さんの存在というのは非常に心強いものであり、支えとなるのです。
普段仕事で当たり前のように行っている移乗や介助1つ取っても、これまで介護に関わったことの無い人からすれば感動に値する程の技術なのです。
また、技術だけではなく介護職を通じて習得した知識もとても役立ちます。
どのような介護サービスが存在するのか、レンタル可能な介護用品にはどのようなものがあるのか、介護保険を利用して住宅を改修する場合の適用条件など、いずれの知識も知らないことで不利益を生じてしまうものばかりなのです。
大切な人を自分の手で支えるために
介護経験者が身内に存在することはとても心強く、喜ばしいことです。
ですが、だからといって「自分には何も出来ない」や「期待されても困る」など心配することはありません。
全く知らない分野に関する問題が浮上した際、人は大きな不安を感じてしまいます。
そんな時、少しでも関わりを持っている関係者が存在するというだけで冷静さを取り戻し、落ち着いて判断が出来るようになるものなのです。
もちろん先頭に立って多くの活躍が出来ればそれに越したことはありません。
しかし、そうでなくとも親族などが協力して介護に向き合うきっかけとして大きな意味を価値があるのです。
大切な人を自分の経験や知識を活かして支え、笑顔を取り戻すことができる。
介護という仕事はこんなにも素晴らしいものなのです。
ぜひ胸を張っていつまでも続けていってくださいね!