認知症・介護

高齢者を褥瘡から守れ!予防方法をマスターしよう

投稿日:

褥瘡(じょくそう)は床ずれとも呼ばれていますが、一度症状が悪化してしまうと完治までに長い期間を要してしまうため、介護を受ける側、介護する側双方にとって大きな悩みの種となっています。

褥瘡の治療は専門的知識を必要とする医療行為であるため私達が行うことはできませんが、皮膚状態を良好に保ち、褥瘡を予防することであれば私達介護士にも行うことができます。

利用者様の生活レベルを保ち、QOLの低下を防ぐためにも褥瘡ができてしまう原因について正しく理解し、予防方法をマスターしましょう!

褥瘡予防は決して難しいものではない!

褥瘡は腸骨部(ちょうこつぶ)や大転子部(だいてんしぶ)などのいわゆる腰骨や、お尻の中央にある仙骨部(せんこつぶ)、かかとや肩、耳といったあらゆる部分にできる可能性があります。

一度できてしまった褥瘡は治り難く、そこから細菌が侵入することで発熱したり、皮膚の細胞が死んでしまう壊死(えし)という状態に陥ってしまうこともあるため、治療に直接関与することのない私達介護士も褥瘡についての正しい知識を持った上で、日頃の業務を通じて得ることのできる利用者様の皮膚状態や栄養状態などの情報を正しく記録し、必要に応じて報告する必要があるのです。

褥瘡が発生してしまう原因には以下のようなものがあります。

  • いつも同じ体勢で寝ている
  • 日中も長時間、ベッド上で過ごしている
  • 紙オムツやパッドがずれることで摩擦が起きている
  • 汗や尿により皮膚がふやけている
  • 栄養不足
  • むくんでいる
  • 痩せ気味で骨が浮き出ている

介護士として高齢者の方々と関わりを持つ上で、『骨張っている部位に圧力や摩擦が加わることによって褥瘡が発生する』『褥瘡はわずか数時間で発生する可能性がある』『皮膚が赤みを帯びている状態は褥瘡の一歩手前』などの知識は最低限身につけておく必要があるでしょう。

ベッド上で一日の大半を過ごしている方であれば、ご本人の体調と気持ちを最優先にして無理の無い範囲で離床を促していく。

病気や怪我の関係でどうしても寝たきりの生活を余儀なくされている方であれば、一箇所に圧力がかかり続けてしまわないように分圧マットレスの導入を検討したり、体位変換をこまめに行う。

全ての利用者様に共通する内容として、栄養バランスの良い食事をしっかりと取って頂き、身体を動かすことによって血流がスムーズになるように促す。そして、できる限り排泄はトイレで行い、パッドやオムツが汚染した場合には少しでも早く気付き交換を行う。

普段のケアの中で当たり前のように行っていることばかりかもしれませんが、その一つ一つが褥瘡予防として大きな効果を持っています。

このようなケアを提供しつつ、しっかりと皮膚状態の観察も行うことで褥瘡の発生率は大きく減少することでしょう。

褥瘡の発生は大きな介護負担となってしまう

介護施設によっては人員不足の関係などで排泄の確認回数が削られたり、離床への援助が後回しとなってしまっていることもあるでしょう。

しかし、褥瘡が発生することによって介護側の負担も更に増大する事を介護士全員が正しく理解すれば、このような現状は自然に改善されていくはずなのです。

利用者様がいつまでも現在の生活を行えるようにするためにも、介護側が無理なく援助を行っていくためにも、褥瘡予防は決して欠かすことができません。

現在行っている素晴らしいケアをこれからもしっかりと継続していってくださいね!

-認知症・介護
-

Copyright© 高齢者の介護とレクリエーション , 2017 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.