iPadは、デイサービスや老人ホーム等でイベントの一環として利用されています。
利用者に興味を持ってもらい、機械を触り、操作を考えることで、脳の活性化が見られるという統計があるのです。
ここでは、そんなiPadの魅力、デイサービスでの利用方法についてご紹介していきたいと思います。
画面が大きく、指で触ることで操作できることが魅力
iPadやiPhoneのような端末は、タッチパネルになっているので、パソコンのようなマウスやキーボードの操作がなく、導入しやすいのが利点です。
目の前に難しいツールが並んでいると、それだけでやるのが嫌になってしまいます。
その点、iPadは本体のディスプレイに触れるだけでさまざまな操作をすることが可能です。
そして、iPadはディスプレイのサイズも大きく、操作もしやすいので人気があります。
なるべく「自然に」使ってもらえるようにしましょう
もちろん、新しい機械を導入するのですから、ある程度の指導は必要です。
しかし、そのまま指導者の意のままに使用させるのはあまり効果的ではありません。
脳の活性化に最適なのは、「あくまでも自然に」使ってもらうことです。
そのためには、普段から必要になると思われること…たとえば、電車の時間を調べたり出先の情報を収集したりするなどの作業を想定するといいでしょう。
また、決まった時間内での作業を限定するのではなく、なんとなく操作をしてもらうことも大切です。
「今日はこんなことをしてみたい」という意欲を持ってもらうと共に、私たちが日常的に使う状況を作ってあげることで、自然と脳の活性化に繋がると言われています。
脳の活性化は痴呆症の防止にもつながり、デイサービスに通所しながら、シニアが元気になるシステム作りにも最適です。
操作を教える人が丁寧に教えることも大切
操作自体は分かりやすく、覚えてしまえばどんどん自分で習得ができるほどです。
しかし、それは一般の世代に対してのことであり、機械が苦手な年配者には、使いづらい部分もあります。
まずは、タップをするところから教えてあげるようにしましょう。
最初はうまく操作ができないで嫌になってしまう人もいますが、そういう人たちに無理矢理やらせるのはよくありません。
教える側が気をつけなければならないのは、新しい機器に対する敷居を低くしてあげることです。
教える側からすれば簡単な操作であっても、それが万人にとって簡単なものかどうかは分かりません。
利用者の様子を見ながら、進行具合を見極めると共に、ひとりひとりに合った指導を行うことが大切です。
iPadは脳の活性化が期待できる一方、導入部分の課題が大きいのが現状です。
結果に焦ることなく、一歩ずつ歩んでいけるような環境作りにつとめていけるようにしましょう。