1月にちなんだ高齢者のレクリエーション

1月のおすすめレクリエーション

1月は、新しい年を迎え、寒さが一層厳しくなる季節です。高齢者の方々にとっても、季節感を感じることは健康維持や生きがいの維持につながります。1月は、お正月というイベントがあり、年始の準備や初詣など、多くの習慣があります。また、餅つきや雪かきといった、冬ならではのレクリエーションもあります。季節感を楽しむレクリエーションを通して、高齢者の方々が心身ともに健康的な生活を送ることができるようになります。
以下では、1月の季節にちなんだ高齢者向けのレクリエーションをご紹介します。

目次

1月のレクリエーション

お正月には書き初めや初詣、お正月遊びなどのレクリエーションがあります。施設内で初詣気分を味わえるようなレクリエーションを用意することもできます。また、書道がお上手な利用者さんがいらっしゃれば、先生をお願いして書き初めを行うことも良いですね。さらに、カルタや福笑いなどの遊びを用意し、思い出話に花を咲かせることもできます。1月のイベントや行事についても知っておくとレクリエーションのアイデアが広がるかもしれません。

書き初め

年の初めに、今年の目標などを書いてはいかがでしょうか。

利用者の中に書道がお上手な方も実はいらっしゃるかもしれません。

そのような方に先生をお願いして、役割を持っていただくことも生活にメリハリが出て良いですね。きっとその人も張り切ると思います。

自分の思いを自由に書いていただくことが大切です。その人の個性も出てくることでしょう。

書いたものは1月中は施設内に飾っておくことで季節感が出たり、新たな話題が生まれたりするきっかけになりそうですね。

お正月遊び

お正月は、カルタ・凧揚げ・福笑いなど、さまざまな遊びが考えられます。

その中で、利用者が全員参加できるような遊びを考える必要がありますが、利用者さんが大勢いらっしゃるのであれば、上記のような遊びを何種類か用意し、参加者にそれぞれ遊びたいものを選んでグループに分かれ、遊びながら思い出話に花を咲かせることも良いのではないでしょうか。

カルタや福笑いはレクリエーションの中で手作りをしても良いですね。

作業や遊びを通して笑い、思い思いにお話をしていただくことによって、職員も利用者さんを深く知ることができるでしょう。

初詣

お正月と言えば初詣です。

しかし、高齢者にとっては寒い中、神社に出かけることは大変です。

そこで、施設内で初詣気分を味わえるようなレクリエーションを考えてはいかがでしょうか。

例えば、段ボールの中に大きな字で書いたおみくじを用意し、利用者さんに引いていただく。段ボールで絵馬の形を作り、今年の抱負や願い事を書いていただく、折り紙でお守りを作るといったことが考えられます。折り紙よりも鮮やかな千代紙で作るとさらにお守りの魅力がアップしますね。

絵馬は、壁面にお正月飾りと一緒に飾っておくとお正月の雰囲気をしばらく感じることができるでしょう。

1月のイベント・行事

  • 初日の出(元旦)祝日
  • 初夢(新年最初に寝たときの夢)
  • 書き初め(1月2日)
  • 初詣(1月1日、2日、3日)
  • おせち料理(1月1日、2日、3日)
  • 人日(じんじつ)(1月7日)
  • 松の内(まつのうち)(地域によって異なる)
  • 寒中見舞い(松の内が明けて立春まで)
  • 鏡開き(地域によって異なる)
  • どんど焼き(地域によって異なる)
  • 出初式(でぞめしき)(1月初旬)
  • 成人の日(第2月曜日)祝日
  • 小正月(こしょうがつ)(1月15日)
  • 二十日正月(はつかしょうがつ)(1月20日)

1月の花「工作レクリエーション」

1月を象徴する花

  • シンビジウム
  • スイセン(水仙)
  • カンボケ(寒木瓜)

1月から咲く花

  • ウメ(梅)
  • ロウバイ(蝋梅)
  • オウバイ(黄梅)
  • カランコエ
  • オステオスペルマム

1月に見頃の花

  • ツバキ(椿)
  • クリスマスローズ
  • エリカ
  • オドントグロッサム
  • プリムラ

1月のカレンダー

1月といえば、年明けの月ですね。

1月1日は、年のはじめを祝う日として制定された国民の祝日「元日」です。

一年の無事を祈って、家族と初詣に出かけたり自宅でおせち料理を食べてゆっくり過ごします。

1月7日は、「七草がゆ」を食べます。

1月11日は、「鏡開き」の日です。

1月の第2月曜日は、国民の祝日「成人の日」です。晴れ着や袴姿の若者が多く見られます。

令和4年 1月のカレンダー
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祝日

元日(1日)
成人の日(10日)

音楽レクリエーション「お正月すごろく」

高齢者レクリエーションとして部屋でおこなう「すごろく」は、床に広げて駒を動かしていくものではなく、少し変化させたすごろくゲームです。

特に施設など人数が多い場合や、足腰が弱い方に向けた椅子に座りながらおこなうもので、よくフジテレビの「ごきげんよう」のコーナーにある大きいさいころを振って、いくつかのお題をみんなでやるといったものです。

レクリエーションやパーティー用の大きなサイコロがあれば、部屋いっぱいに転がり盛り上がるのですが、なければ、厚紙などで10cm四方ぐらいの持ちやすい大きさのものを作って転がすのでもいいでしょう。

やり方や準備は簡単です。まず①から⑥まで数字書いた紙の裏にお題を書いて白板などがあればそこに貼っておきます。お題は「(みんなが知っているような)歌や民謡を歌う」や「○○のポーズや動作をする」などみんなが恥ずかしがらずに楽しくできるお題を6つ見つけて紙を裏向けて置いておきましょう。

さいころを振ってもらう人を指名するのは、「サイコロ振ってみたい人」といって手をあげてもらってもいいですし、例えば1月生まれの人を指名して振ってもらっても構いません。

お正月飾り

高齢者の方でも簡単にできる本格的なしめ縄を作って、飾りつけをする制作レクリエーションです。最近では水引や松竹梅の飾りつけ、祝い鶴などの飾りが100円ショップなどでも手に入りますので、そうしてそろえてもいいでしょう。また何も飾りがついていないしめ縄が売られていたりしますので、そこに折り紙やロープ、まつぼっくりなどを付けても楽しいでしょう。

あと同じ制作レクリエーションとして「絵馬」があります。これは画用紙や厚紙などで神社の絵馬の形になっているものをあらかじめ作っておき、そこに個人の今年一年のお願い事を筆ペンやサインペンで書いてもらいましょう。色鉛筆やマジックペンなどで色づけしたり、折り紙で飾りつけしてもらうと楽しんでいただけます。作り終わったら壁面としてみんなで飾ってみてもらうのもいいでしょう。

1月のレクを聞いてみました。

新年会を行いました。堅苦しい挨拶は短くして、利用者が楽しめるように配慮をしました。職員が必死で練習した二人羽織を見せたり、利用者が得意な事を芸として出してもらったり。利用者の中には意外な芸を持っている方もいて、その日は人気者になったりしました。ワイワイと賑やかな雰囲気が作れるように、職員も声を出して笑いました。

祖母が入居していた施設では、お正月にスタッフの方が施設内に鳥居やおみくじを作ってくださり、手作り神社で初詣ができるようにしてくださいました。 外出が難しい体調だった祖母も、車いすでお参りすることができ、喜んでいました。 後日、「大吉」のおみくじを手に笑っている祖母の写真をスタッフの方からいただき、なんともありがたく温かい気持ちになりました。 祖母も、「初詣なんであきらめていたけれど、かわいい神社にお参りできて良かったわ」と喜んでいました。

1月のお正月には、書初め大会のレクリエーションをします。墨で半紙に、思い思いの字を書いてもらいます。願い事でも良いですし、自分の名前を書くのもアリです。中には墨で字ではなく絵を書く人もいます。自由な発想で好きなように書くのがまた楽しいものです。習字の時間のような堅苦しさはなく、のびのびと筆を動かして何かを描くレクリエーションです。

高齢者でも特に女性ならではの作業ですが、編み物を経験されてきた方も多いと思います。昔はベストや羽織などを編まれた方などは、今でも手先が器用ですね。そんな方にかぎ針での鎖編みを長く編んでもらい、その鎖を干支の絵柄や文字に合わせて画用紙やボードに貼り付ける作業のレクレーションを提供しました。貼り付け作業なら男性でもできますし、編み物を懐かしみつつもう十分な作品(実用的な衣類など)作りはできないと悲観的で消極的になっていた女性高齢者の方には、自分のスキルがこんな形で役立つのか!と大変喜ばれました。 完成したボードは施設内に飾ることで他の方々の目に触れ、関心を集めましたし、取り組まれた高齢者の方々にも自己有能感を与えることができたようです。 失敗も目立たず、また失敗自体少ない作業ですので、編み物の経験がある高齢者にはおススメですし、編み物ができない方は貼り付け作業に参加される形で楽しまれるレクリエーションとなりました。

1月は1年の始まりの意識を高めることと、日本らしい文化のふれあいを目的に書初めをしました。書初めのテーマは基本的には自由ですが、今年の目標や好きな漢字や言葉を書いてもらうのがおすすめです。作業しながらエピソードなどを伺い、会話もはずんだりします。また書いた字をデイルームや部屋などに飾ることで思い出して楽しい気持ちが続くのも良いと思います。

1月といえばお正月です。 そこで、高齢者の方が子どもの頃に楽しんだと思われる「お正月遊び大会」を開くのがおすすめです。 遊びとしては、座っても出来る福笑いコーナー、カルタコーナー、百人一首(または坊主めくり)コーナーや、比較的自由に動ける人向けに、けん玉コーナーやこま回しコーナーなども作っておけば、お互いに思わぬ特技が見られたりして盛り上がります。

1月といえば、お正月です。そこで、絵馬作りをおすすめします。 まず、職員が画用紙でその年の干支を印刷しておいた絵馬を用意して、高齢者の方に配ります。 そして、干支の動物に色鉛筆やクレパスで色付けしてもらい、空いた場所には、「新年の抱負」や「願い事」を書いてもらいます。 余裕がある人には、和紙を切り取って飾り付けしてもらっても綺麗です。 実際には初詣に行けなくても、みんなで飾れば、お正月気分を味わうことができ、おすすめです。

新年書き初め大会を開催します。本格的な習字から筆ペンでの書き初めまで、利用者様の状況に応じて自由に参加できます。書く文字も自由です。日頃思うこと、去年の反省、今年の目標など皆さんが書きたいことを書きます。絵を描いてもかまいません。施設内には、世代的に毛筆をたしなむ方が多いので、新年の初めには欠かせないレクリエーションです。

福笑いをして楽しみます。先ず、利用者様にはグループごとに分かれていただきます。それぞれのテーブルにて、福笑いのパーツ作りをします。絵を描く人、ハサミで切り取る人、各自のできる範囲で制作していただきます。出来上がったら、順番づつ目隠しをして、福笑いスタート!周りの人達は声援を送ります。出来上がったおたふくさんの顔は、参加した利用者様と一緒に写真に収めホールに張り出し、皆んなで眺めて笑います。

お餅つき大会を行います。昔ながらの杵つきを使用して、本格的に餅つきをします。餅つきの作業に参加できる方は自由に参加していただきます。作業自体は、ほとんどの方はギャラリーで眺めるのみですが、皆さんワクワクした表情をされます。杵を持ってお餅をつく動作は、職員がお手伝いをしながら希望する方に参加いただきます。お餅は、家庭では誤飲の危険があり食べにくいので、施設で安全に食べていただける人気のレクリエーションです。

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