10月は、秋の深まりを感じる季節で、紅葉が美しい季節でもあります。高齢者の方々にとっても、季節感を感じることは健康維持や生きがいの維持につながります。10月は、秋の味覚であるかぼちゃや柿、りんごなどが旬を迎え、また、ハロウィンや文化の日といったイベントもあります。季節感を楽しむレクリエーションを通して、高齢者の方々が心身ともに健康的な生活を送ることができるようになります。以下では、10月の季節にちなんだ高齢者向けのレクリエーションをご紹介します。
10月のレクリエーション
10月は、秋の深まりを感じつつ、食欲も増してくる季節です。利用者さんに秋の味覚を楽しんでもらうレクリエーションや、スポーツの日やハロウィンをテーマにした活動など、季節感を取り入れた楽しい企画を行いましょう。また、この時期は風邪やインフルエンザなども流行するので、利用者さんの健康管理にも気を配りましょう。
実りの秋クイズ
10月になると、春に植えた作物が実り、美味しく食べられる時期です。利用者さんの中にも農作物を育てていた方もいるかと思います。
野菜をテーマにクイズをしてみるのはいかがでしょう。
「カボチャを使った料理は?」などの質問に、料理名を次々と出していただき、頭の体操を行うと共に利用者さんの好きな料理、子供の時の思い出を語っていただくのもいいですね。
頭を使った後は、茹でとうもろこしやふかし芋、じゃがバターなど、秋の野菜でおやつを楽しむと季節感を感じることができますし、喜びも増すことでしょう。
スポーツの日
10月にはスポーツの日があります。高齢者には「体育の日」の方が馴染み深いのではないでしょうか。
体を使ったレクリエーションも良いですが、脳トレになるスポーツビンゴも楽しそうです。
4マス×4マスのビンゴカードを作り、利用者さんにスポーツの名前(例:柔道、卓球)を16個書いていただきます。スポーツの名前を紙に書いたメモをあらかじめボックスに入れておき、一枚ずつ引いていきましょう。
メモに書いてあったスポーツの名前がビンゴカードに書いてあれば、それに◯をつけ、縦横斜め一列に揃った方がビンゴとなります。
スポーツの名前を16個思い出すことや「リーチ!」「ビンゴ!」と声を出すことは脳に良い刺激になりそうです。
ハロウィン
10月はハロウィンのため、街はハロウィンの飾りで彩られます。
レクリエーションでもハロウィンの飾りを作成し、雰囲気を感じてはいかがでしょうか。
観賞用のカボチャはマジックで顔を描くだけで置物になりますし、折り紙でカボチャやコウモリなどを作ってもいいですね。
黒や紫の厚紙とキラキラしたテープで帽子を作ってかぶると、仮装の雰囲気を味わうこともできるでしょう。
飾りだけではなく、ハロウィンにはお菓子が欠かせません。キャンディやチロルチョコを用意し、ボックに入れてつかみ取りをしても盛り上がりそうです。
つかんだお菓子は、その場で食べても良いですし、ハロウィン用の袋で包んで持ち帰れるようにするとお土産にもなりますね。
10月のイベント・行事
- 赤い羽根共同募金(10月1日~12月31日)
- スポーツの日(第2月曜日)祝日
- 十三夜(じゅうさんや)(10月中旬~下旬)
- ハロウィン(10月31日)
10月に歌いたいカラオケレク
10月にぴったりの曲を紹介します!
- 秋桜
- 小さい秋見つけた
- うんどうかい
10月の花「工作レクリエーション」
10月を象徴する花
- ガーベラ
- キンモクセイ(金木犀)
- ネリネ
10月から咲く花
- シクラメン
- ボタン(牡丹)
- ヒイラギ(柊)
- サフラン
- ミセバヤ
10月に見頃の花
- ダリア
- キク(菊)
- ストレリチア(極楽鳥花)
- サルビア
- ジニア 別名、百日草(ヒャクニチソウ)
10月のカレンダー
10月はスポーツイベントや運動会に参加したり、読書を楽しむのにも最適ですし、旬の味覚も豊富にそろう時期になります。
紅葉が見ごろとなるスポットに出かけてみるのもいいかもしれません。
寒暖差のある日が続くため体調の管理も大切になります。
10月1日は、衣更えということで、衣類と合わせて寝具の寒さ対策もしておくといいですね。
10月の第2月曜日は、体育の日です。
学校や保育園、地域の運動会やスポーツイベントが行われます。
10月第3日曜日は「まごの日」です
おじいちゃん・おばあちゃんとお孫さんのコミュニケーションを深めることを目的に作られました。
10月31日はハロウィンです
カボチャ料理やカボチャの中身をくりぬいた、ジャック・オー・ランタンを作ったり、仮装をして楽しまれるかたが多くいます。
令和4年 10月のカレンダー | ||||||
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スポーツの日(10日)

音楽療法「とんぼのめがね」の歌詞当てクイズ
「とんぼのめがねは水色めがね~♪」という童謡をご存じの方も多いと思いますが、この歌詞をすべて模造紙などの紙に書き出し、歌詞のところどころに空欄を作り、その空欄部分の歌詞を答えてもらう遊びです。
この歌の歌詞は3番まであって、
「①とんぼのめがねは みずいろめがね あおいおそらを とんだから とんだから」
「②とんぼのめがねは ぴかぴかめがね おてんとさまを みてたから みてたから」
「③とんぼのめがねは あかいろめがね ゆうやけぐもを とんだから とんだから」
となっています。
この歌詞の特徴として1~3番まで構成が似ていることです。歌詞を隠す部分としてはめがねの「色」の部分や「あおいおそら」「おてんとさま」「ゆうやけぐも」などを隠すと歌詞を思い出すように頭を働かせます。簡単な歌詞ですが、空欄を作ることで少し難しくなります。また考えながら歌うことにつながりますので、認知症や脳トレとして役立っています。
季節の壁画(芋ほりのおいも作り)
10月の季節の壁画として「いも作り」があります。材料はA4~A3ぐらいの大きさに切ったざら紙(よく未使用の紙が包んであるような、梱包などで使われている茶色の紙)と新聞紙、ボンド、赤紫色に混ぜた絵具などです。
作り方は簡単です。まず新聞紙を3~4つぐらい丸めてざら紙にボンドを貼って円筒状に包みます。両端をキャンディのようにねじって止めるとサツマイモのような形になります。それに絵具で色をつけて乾かして完成です。おいもの大きさは個人に任せてもいいでしょう。大きなおいもを作りたいかた、小さなおいもをいくつも作りたいかたなど個性を生かして好きなように作ってもらいましょう。
時間があればいものつるや葉っぱなども作ってもらってもいいでしょう。新聞紙を丸める、紙を掴んでねじるなどの動作がありますので、簡単な手先のリハビリにもなるかと思います。
高齢者のためのレクリエーション10月の制作としては他にも「十五夜」や「夕焼け」など使える素材やテーマがたくさんあります。音楽療法としても「夕焼けこやけ」や「かかし」など秋をテーマにした童謡などいくつかありますので、いろいろ取り入れてみましょう。
10月のレクを聞いてみました。
ミニ運動会です。 紅白に分かれて、風船を使って椅子(又は車椅子)に座ったまま、3:3で行うバレー。座ったまま縦に並び、前の人にバトンを渡していき前の人まで渡ったら後ろ向きのまま後ろの人に渡していき、最後の人が受け取ったのが早いチームが勝ち、というリレーを行いました。 どちらも座ったままできるので車椅子の方も参加できますし、身体を動かせるけど激しくないので楽しく参加されていました。
10月という季節から高齢者でも参加できる運動会を開催すると喜ばれると思います。 例えば、床においた段ボール箱に玉を入れる玉入れ、空き缶などにお手玉を当てていく的当て、参加者が輪になってボールを順番に回していく、ボール送りなど、車椅子の人でも補助してもらえば参加出来るような競技を選ぶのがおすすめです。 人数が多ければ、チーム戦にして点数を競っていくと盛り上がります。
10月と言えばハロウィンで、ハロウィンと言えばかぼちゃです。みんなでかぼちゃのスイーツを作りました。これはもう、料理好きのおばあちゃんが活躍します。かぼちゃのクッキーやかぼちゃプリンを楽しく作って、美味しく食べました。 若い頃に飲食店で働いていたおじいちゃんが、さすがの腕前でみんな感心していました。 スイーツ作りは後で食べることができるのが良いです。またかぼちゃは栄養もあるので、体にも良いレクリエーションでした。
秋晴れの日が多い10月は、足湯カフェを開催しています。利用者様一人一人に足湯用のバケツを用意して、グループごと順番に足湯体験していただきます。アロマ効果のある足湯専用入浴剤を使用し、フットマッサージのサービスを行います。車椅子に座ったままくつろげるので、皆さんに喜ばれます。足湯の後は、お好きな飲み物とケーキをメニュー表からオーダーしていただき、カフェ風に飾った丸テーブルにて味わいます。会場は、最上階の見晴らしの良い場所で行うので、遠くに見える山脈を眺め会話を楽しみ、とてもリフレッシュできるレクリエーションです。
10月のイベントと言えばハロウィンがあります。若者向けのイメージですが、最近は日本でも浸透してきたので、興味がある高齢者の方も多いと思います。そこで、みんなでハロウィンの壁紙を制作するのがおすすめです。 職員のアドバイスのもと、オレンジ系や黄色系の折り紙でカボチャを折ってもらい、目や口はマジックで自由に描いてもらうと、様々なカボチャができて面白いです。 それを、黒や紫の色画用紙に貼っていってもらえば、季節感ある壁紙が出来上がります。 希望者には、カチューシャや帽子、マントなどの簡単な仮装グッズを用意して、壁紙の前で記念撮影をしても、喜ばれると思います。
10月は運動会としてお手玉入れ、ボール送り、風船バレーを行いました。ボール送りは、新聞紙を丸めた棒を使用。3対3で横一列に並び、端にある相手チームのゴールに入れたら勝ちというルールです。体を動かすことなので、男性女性問わず積極的に参加されていました。基本的に座ってできる競技なので、転倒の危険性も少なく、車いすレベルの方でも楽しむことができます。チームに分かれて競い合うと、さらに盛り上がります。
秋の味覚の季節なので、焼き魚の食べ比べに大根おろしを添えてパーティーをしたいです。魚はスーパーで購入するものではなく、どこかの提携企業から規格外などの売り物にはならないそのシーズンのお魚などを無料で頂きたいです。魚も廃棄するのはお金もかかりもったいないので、0円食堂のように美味しく姿を変えられたら合理的で良いと思います。
10月といったらハロウィンなので、毛糸と色画用紙を使って制作をしていきます。オレンジと黒と紫の毛糸を使ってボンボンを作りそれを壁に貼ったり上から吊るしたりします。画用紙ではかぼちゃに切ったり輪っかを繋げていったりします。一人一人好きな色をきいてその色に合わせた袋や箱にお煎餅やチョコレートなどのおかしを入れて名前を書いてあげます。ハロウィン風のシールやリボンでラッピングをして一人一人に配り、人数がいるときはテーブルを囲むようにして、お茶会風にすると楽しいです。
運動の秋と称して、運動会を行いました。赤白チームに分かれてチーム対抗で、応援合戦も盛り上がります。選手宣誓では各チームの代表者が少し緊張されながらも堂々と行って頂きました。競技では、特に玉入れやおたまで玉送りが盛り上がりました。玉入れは手に握れる限りの玉を持ってかごに投げ入れます。皆様の顔は真剣そのもの。上手に玉が入るとガッツポーズも見られました。おたまで玉送りは赤白それぞれのチームごとに並んで頂き、各自お玉を持ち、カラーボールを落とさず隣のチームメイトに送りゴールを目指すゲームです。これまた集中して行う表情は本気そのものでした。
柳葉ひまわりの鑑賞へドライブ散策します。近隣に、毎年10月に咲き誇る、柳葉ひまわりの鑑賞スポットがあります。満開の季節を迎えると、職員はドライブの計画を立てます。リバーサイドが柳葉ひまわりの黄色に彩る中をドライブし、花が密集して咲くメインスポットで、車を降りて散歩を楽しみます。東屋にてお茶をいただき、秋のお花見を満喫します。