高齢者にも働きたくて労働意欲が高い人は沢山います。

白い花びらとピンクの雄しべ(マクロ)

現在日本では、高齢者というと65歳以上の人のことをいいます。65歳が高齢者ですか?

1950年代の国連の統計で65歳以上を高齢者としたことから始まります。

この当時の日本人の平均寿命は男性が63.6歳、女性が67.7歳でした。

ですから65歳以上を高齢者としても問題なかった。

しかし、それから60年以上経った今日、平均寿命は男性80.2歳、女性86.6歳と延びました。
平均17.8歳も寿命が延びたのです。

従って当時のままの65歳高齢者説は完全に無理があります。

国内の企業の定年は未だに60歳が多い。

現在では人生90年時代に既に突入しています。
定年を迎えた人や65歳くらいではとても高齢者の実感がないのは、至極当然です。

つまり高齢者と呼ばれている人たちの労働意欲が依然として強いのは、これまた至極当然です。

いまや、65歳、70歳は現役時代なのです。

これを高齢者として位置づける現在の各種制度は様々なゆがみを生じさせています。

日本の高齢者は世界的に見ても労働意欲が高い。ILOの調査は2010年で65歳以上の男性の労働力率、日本28.8%で先進主要7カ国中トップであることを示している。

2位は米国22.1%、3位はカナダ16.2%です。

長寿国家であることから、元気のいいシニアが多いのである。

内閣府の高齢社会白書によれば、60歳以上の人に、いつまで働きたいかを調査したところ、働ける内はいつまでも、という人が39.9%もおり、70歳くらいまでが26.1%がそれに続く。
元気な内は働きたい、と考えている人が多いのです。

高齢者雇用に関わる大きな問題は経営者が持っている高齢者に対する偏見、つまり高齢者はコストが高い、とか、つかいずらいといった思い込み。そして高齢者の労働意欲(高齢者になっても働き続けたい)です。

高齢者の労働意欲は十分あるわけですから、企業側の偏見をいかに小さくして、働きたい人に働く場所をいかに構築していくかが問われています。

働きたくとも働く場所がなければ、いつかは労働意欲は減少し、国としての活力も下がっていきます。

高齢者の就業あるいは社会参加、活躍の場としては、

企業の再雇用(雇用延長、再雇用)
起業
NPO型雇用
シルバー人材センターを通じた就業
有償ボランティア
無償ボランティア 
社会参加

などがあります。

しかし一方、高齢者の労働意欲に見合うだけの就労の場が確保されているのであろうか。

残念ながら現状は受け入れ企業の体制が低調である。

今後はどうかと言えば、国の経済が小子化に伴う労働力の減少がますます顕在化していけば、当然高齢者を労働力として有効活用する必要性が高まる。

大企業でもそうした傾向を理解しているため、今後は高齢者雇用の受け入れ先となる可能性は高い。

また中小企業においては既に多くの高齢者を雇用しており、さらなる拡大には消極的であるが、人材確保と言う面からは、意欲、能力を勘案して採用の機運は高まっている。