老人ホームを探すと決めたら-介護老人保健施設について②

向日葵畑

こんにちは。
完全にドボンしたと思っていたケアマネージャーの試験に奇跡的に引っかかっていた朝です。
悪運強し。

今回も介護老人保健施設(老健)について書きたいと思います。
老健の特徴のひとつとして、医療に手厚い、ということが挙げられます。
前回既にお話ししたように老健の施設長は医師です。看護師も24時間います。
だから夜間に医療処置が必要な人も利用できるのですが、そこはやはり介護施設なので、看護師さんの数も病院ほど多くありません。対応に限界があるため医療処置が必要な人の受け入れ人数を制限していたり、処置によっては後に紹介するショートステイのみとしているところもあります。
また、少数ですが老健では看取りを行っていることもあります。看取りとは、死ぬまでそこで過ごすことです。
夜間の医療処置が必要なため特養には居られない人を受け入れていたりと理由は様々ですが、個人的な感覚ではこれは狭き門です。
100床規模の施設でも看取りまでを予定して受け入れている人は多くて2~3人でしょう。何度もリピート利用をして、本人ともご家族とも施設側が良好な関係を築けている場合が多いと思います。

そして、ここまでくれば感づいている方も多いと思いますが、老健はずっといられる施設ではありません。
在宅復帰を目標としているという建前の施設ですから、多くは3ヶ月~1年くらいで退所しなくてはならないのです。
まず、基本的には3ヶ月だと思っていた方がいいでしょう。施設側の事情から考えると、介護報酬上やった分だけリハビリの料金が取れるのは基本的に最初の3ヶ月だけです。3か月を過ぎてしまうと週に何回リハビリをしてもリハビリ料金の請求はできません。そういう制度なのだから、できないものはできないんです。

いくら公的な施設だといっても、リハビリスタッフを配置しておいて料金が取れないのでは経営が成り立ちません。それに、本来老健は家に帰れる見込みのない人をダラダラと入所させておくところではありません。新しい人をどんどん迎え入れてリハビリをし、在宅サービスを使いながらでも自宅で生活できるようにするための施設です。あまり「住む」ということに重点を置いた施設ではないので、家に戻ることができないのであればほかの居場所を探した方がご本人のためにもいいと思います。
少し脱線してしまいましたが、そういうわけで多くの場合、大体3~12ヶ月を目途に退所してくださいと言われるかと思います。実際には3ヶ月以上いる人もいますが、それはたまたま利用者さんが少ない時期で次の利用者さんの申し込みがあまりないとか、施設の方針で特に在宅復帰に力を入れていないとか、ご本人とご家族があまりにいい人だったとか、とにかくおそらく施設側の都合でしょう。どちらにせよ看取り適用でなければいつかは退所してくださいと言われるのだから、それを踏まえた利用の仕方をするべきです。

介護老人保健施設について③へ続く

ABOUTこの記事をかいた人

主な経歴は約6年の介護付き有料老人ホームの介護スタッフで、現在3ヵ所目の有料老人ホームで相談員として働き始めたところです。 有料老人ホーム以外にも特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、デイケア、お泊まりデイの現場も見てきました。 半年間ではありますが、介護老人保健施設の相談員も経験しています。