高齢者の第2の人生設計

ディモールホセカ

日本の男性の平均寿命がついに80歳を超えました。

女性は既に86歳を超えています。

世界の最長寿国の日本は人生90年時代に突入しました。

これから20年後の2030年には、高齢者が人口の3分の1を占めるようになります。

特に後期高齢者と呼ばれる75才以上の人口の増加が著しい。

今後20年間で倍増し、2030年には人口の20%を占めるようになります。

まさに超高齢社会の到来です。

そこで問題なのは、人生50年代の生き方と人生90年代の生き方では根本からその内容が異なることです。

いまだに人生50年代の生き方に固執している人が多く見受けられます。

50年代の価値観とライフスタイルでこの人生90年代を生きているのです。

定年後の人生設計もない、長い人生をもてあましている人が多いのです。

従って重要な課題は第2の人生設計をきちんと立てることです。

65歳で定年を迎えても、平均寿命80歳までは15年もあります。

今65歳の人が80歳になった時にはさらに平均寿命は延長しているでしょう。

人生90年として第2の人生設計を立てる時代に入っています。

人生を健康で、自分の持っている能力を最大限使って、あくまで自分らしく生きるチャンスが与えられています。

1つの人生を終えて、2つ目の人生構築のため、学校に通って、勉強をし直し、
全く新しい職業や社会生活の選択が可能となります。

この人生90年代に伴って、もう1つ重要な課題があります。

それは社会インフラの整備です。

現在の社会インフラのシステムは若い世代が多い時代に作られたものです。

高齢者が3分の1を占める現代においては機能不全に陥いるのは明らかです。

人口の高齢化の影響は医療や福祉だけでなく、産業、経済、金融などのあらゆる領域に問題が派生しています。

非労働人口の増加や老人病のケアは社会の深刻な問題です。

高齢者を社会資源として捕らえ、新しい雇用や新しい産業の出現に期待が高まっています。

社会インフラも人生90年代に対応できるように作り変えていかねばならないのです。

豊かな知識と技術を持つ高齢者は膨大な社会資源です。

この世代の人たちを年金や福祉を消費する立場から、支える立場の人に変えていかねばなりません。

こうしたことから各地域の街づくりの手法としてセカンドライフの就労事業などが有効な方法となります。

高齢者の第2の人生設計は社会との積極的な関わりあいを考えることが大事です。

定年後も隠居生活よりは社会と関わって生涯現役を志す人が圧倒的に多く、旺盛な学習意欲や活動意欲を有しています。

このような背景から生涯学習の意義、役割の充実が求められています。

高齢者が自ら選択した人生設計に即し、実生活や職業生活に必要な新たな知識、技能を修得したり、
社会参加に必要な学習を行うこと、これを生涯にわたって行うシステム作りです。

文部科学省ではこうした生涯学習の開発プログラムが作られようとしています。

第2の人生設計はこうした時代背景を十分認識して、今まで築いてきた経験、知識、技術の再利用や応用、
新たな分野への挑戦を含めて、新しい生きがいや、自分らしさの追及を志して欲しいものです。