老人ホームを探すと決めたら-介護老人保健施設について①

ペチュニア

こんにちは。
先日あるデイサービスへ行ってきました。
お風呂での利用者のおじいさんのお話し。
「最近嫁との仲がギクシャクしてるんだ。あいつは包丁の音がぎこちなくて。俺の奥さんなんか音だけで何を切ってるのかすぐ分かったもんだ。そう言ったら気に障ったんだろうな。俺が買ってきて冷蔵庫に入れてたものも全然食卓に出てこないし、気が利かないったら。」。

爺さんよ。そりゃああんたが悪い。
食べなくていいって言われる前に謝った方がいいよ。
…と、心の中だけで言って帰ってきた朝です。

今回から介護老人保健施設について書きたいと思います。(大体10回くらいの予定です。)
介護老人保健施設とは「要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設」です。
費用は入所の場合月に13~15万円くらい(負担限度額認定証なしの場合)でしょうか。
個室や2人部屋だった場合、個室代などは別にかかります。

ポイントは2つあり、「看護、医学的管理の下に」と「機能訓練を行う」ことです。
介護老人保健施設の施設長はお医者さんでなければならず、24時間看護師さんがいます。
このため、夜間の痰吸引など看護師でなければできない処置が必要な方も利用できます。
そして、もうひとつ「機能訓練」という特徴から、リハビリの専門職である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが常駐しています。(特養の定義にも機能訓練という文言が入っていますが、こちらには専従のリハビリスタッフがいるという話はあまり聞いたことがありません。)

以上のように介護老人保健施設とは入所して日常生活を送りながらリハビリをし、加えて在宅復帰、つまり家に帰ることを目指す施設です。

老健の特徴は何といってもリハビリです。
リハビリの専門スタッフがマンツーマンでついてリハビリをしてくれます。その頻度は大体週に3~5回、1回20分くらいです。個人差はかなりありますが、退院したばかりの時や家にこもっているうちに動けなくなってしまった人など、立てなかった方が平行棒につかまって歩けるようになることもあります。
しかし、ここで覚えておいていただきたいのは、老健はあくまでも介護施設だということです。老健のリハビリというものは病院でやるほど積極的なものではありません。本人のやる気や認知症の具合にもよりますが、現在の状態の維持が第一目標で状態が上がれば万歳だと考えるくらいがちょうどいいかもしれません。しかし、介護施設においては、リハビリに力を入れているというカテゴリーにおいて筆頭に上がることは確かです。

もう一つ、先程お話しした週3回以上というリハビリの頻度は、受けられる期限が決まっており、多くの場合最初の3ヶ月までです。
これを過ぎるとリハビリの回数は減り、週に1回くらいになります。
これが多くの老健の入所期間が3ヶ月だと言われるゆえんですが、理由は介護報酬上のものです。細かく言うと例外もあるのですが、たいていの場合3ヶ月だと思っていて問題ないと思います。
皆さんじっとしていればどんどん衰えていく年齢ですから、ご本人に抵抗感がなければ日常的なリハビリには何らかの効果が期待できると思います。一人でいるとやらない運動も、他の人もやっているならと参加したり、広い施設で自然と歩く距離が伸びたりと活動性が上がります。
そこにリハビリの専門職に効率的なトレーニングや体の動かし方を教えてもらえば、自宅に帰ったときに役に立つでしょう。
老健を上手に利用したいものです。

介護老人保健施設について②へ続く

ABOUTこの記事をかいた人

主な経歴は約6年の介護付き有料老人ホームの介護スタッフで、現在3ヵ所目の有料老人ホームで相談員として働き始めたところです。 有料老人ホーム以外にも特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、デイケア、お泊まりデイの現場も見てきました。 半年間ではありますが、介護老人保健施設の相談員も経験しています。