老人ホームを探すと決めたら-特別養護老人ホームについて⑦

赤いチューリップの花

こんにちは。
健康診断の結果、これまでオールAの成績を誇っていた通知表にBがひとつついており、先日舌が黄色くなったことと相まって必死で保険のパンフレットを集めまくっている朝です。皆さん、保険には入っといたほうがいいですよ。介護保険の利用者負担が引き上げられる昨今、民間の介護保険は入っといた方がいい。念のために言いますが、私は保険会社の回し者ではありませんヨ。

今回は従来型とユニット型を比較しながらそれぞれの長所と短所について考えてみようと思います。

利用者さん同士のトラブル

どこのコミュニティに入っても、たいてい仲良くなれる人と気に食わない人がいます。
この時、大勢人がいる従来型の施設であれば、お互い視界に入らないほど遠く離れて生活することもまあ可能でしょうが、ユニット型だとそうはいきません。食事時は嫌でも顔を合わせなくてはなりませんし、ユニットの移動ができたとしても新しいユニットで一から人間関係作りなおしです。あと、介護施設はやっぱり女性が多いので、利用者さん同士で女子独特の人間関係が形成されているところも多いです。ちなみにユニット、従来型問わず男性は少し寂しそうです(中にはイキイキしてる人もいますからやっぱり人間性でしょうか。)。

日常生活

食事、お風呂、トイレなどの待ち時間はユニット型の方が少ないでしょう。各部屋にトイレがあれば介助が必要でもそんなに待たなくても済みますし、食事の配膳も10人くらいならすぐ済みます。従来型だとトイレがそんなにたくさんない場合が多いので食後はトイレに行列ができますし、配膳も最後の一人に配り終える頃には最初に配った人が食べ終わっています。

夜間の体制

こちらはユニット型が不利だと思います。
介護施設は人件費が上がる夜にそんなにスタッフを配置することができないので、夜間帯は職員の数が少ないです。例えば昼間はたんぽぽ村だけを担当しているけれど、夜はさくら村とたんぽぽ村の両方を担当しなければならない。と、いうことがおこり得ます。そうすると普段勤務していないユニットの利用者さんのことは当然よくわかりません。昼間慣れたスタッフに細やかに見てもらっているだけにこのギャップは大きいでしょう。緊急時の対応も不安が残ります。
従来型ならば人数は減りますが普段から関わっているスタッフが夜勤に当たります。認知症の場合体調不良などを言葉にして訴えることが難しくなりますが、普段との違いも含めて異変があれば気づきやすいでしょう。

スタッフの質

これは、けっこう意見の分かれるところかなと思います。
「食事介助」「オムツ交換」「入浴介助」などの身体介護技術のレベルは、従来型のスタッフの方が格段に早く成長すると思います。従来型は担当する利用者さんの数が多いので、色々な利用者さんにかかわることができるからです。麻痺のある人、車いすの人、杖の人。歩行器の人、胃ろう、ストマ(人工肛門)、在宅酸素、膀胱留置カテーテル。同じフロアで勤務するベテランスタッフも看護師さんも多いので、色々な人のやり方を見て覚えることができます。緊急時の場数もたくさん踏むことになります。ただ、フロアが広いので目が行き届きにくく、急変などに気づくのが遅れることもあります。
この点ユニット型はある意味閉鎖空間です。影響力の強いスタッフの言うことが何でも通ってしまい、間違ったケアが横行することもあります。利用者さんが少なければ緊急事態も少ないので、何かあった時に動揺で対応が一拍遅れます。
一方、従来型では業務が流れ作業になりやすく、利用者さんの細かい表情や訴えを見落とすことが多いです。なにせたくさんの利用者さんを担当しなければならないので特徴と既往歴等の注意点を覚えるので精一杯です。
ユニット型だと昼間担当するのは10人以下ですから、家族構成や趣味などの個別的な情報を把握していてもらえたり、認知症でも表情やしぐさなどである程度感情を読み取ってもらえたりします。なじみの関係が作りやすいことで良くも悪くもアットホーム感が出ます。

どちらを取るかは人それぞれでしょう。従来型にも個室があるところもありますし、どちらにせよいくつか見に行って自分の考えで決めると後悔しないと思います。

特別養護老人ホームについて⑧へ続く

ABOUTこの記事をかいた人

主な経歴は約6年の介護付き有料老人ホームの介護スタッフで、現在3ヵ所目の有料老人ホームで相談員として働き始めたところです。 有料老人ホーム以外にも特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、デイケア、お泊まりデイの現場も見てきました。 半年間ではありますが、介護老人保健施設の相談員も経験しています。