高齢者の趣味 絵を描こう 風景画の構図編

我がこころ君のみぞ知る(ピンクの薔薇)

絵は自由に描くことが大原則ですが、基本的な知識を持っているとさらに自由度が広がります。

例えば構図です。学校の美術の時間で最初に習うのは構図です。構図は絵画の表現手法の中では重要な部分です。

人間の感覚として本能的なものかもしれませんが、バランスのとれたもの、左右対象のものを好む傾向にあります。気持が安定して落ち着きます。

感覚的に絵を描こうとしますと、無意識に描きたいもの、モチーフを真ん中に描こうとします。あるいは左に置いたらバランスを考えて、右に何かを置こうとします。これは自然な感覚です。

このような左右対称、バランスの良い絵がいい構図と思いますか。

画面の真ん中に描きたいモチーフを置くと実はつまらない構図になりがちです。

できればバランスを少し崩した方がおもしろい絵ができます。
構図は絵を描く人、油絵、水彩、日本画、水墨画など全てに共通する大事な知識です。美術館などで絵を見るとき、構図の知識があるとさらに深く絵の理解力が高まります。

構図とは基本的に自分が描きたい絵のテーマがはっきりわかるように画面の中にモチーフ(対象)を配置することです。

構図は絵を描く手段ですから、絵が最終的に良ければいいのです。

絵描きにとって、モチーフ、対象が重要です。最初にモチーフ、テーマありきです。

描きたいものがあれば、必然的に構図は決まってきます。

よく聞かれます、いい構図ってどんな構図? そんな構図はありません。
そうではなく、狙いや目的、テーマが先にあって、それをよりよく見せるために演出するために取捨選択して切り取られ、最終的に画面に残ったものが、いい構図と言えるでしょう。

自分の意見も何もない、漠然としたいい構図、というものは存在しません。

例えば風景画の構図の取り方を考えてみましょう。

風景はとても広いのでどこを描いたらいいか迷います。
自分が一番描きたい場所を中心に風景を切り取りたい。どうしたらいいか。

まずは1つのパノラマ的な風景を見たとき、その中でどこが一番感動したかをつきつめていく手順が大事です。あれもこれも欲張ると散漫とした絵となってしまいます。この絞込みの工程がすごく大切です。

ある程度決まってきたら両手の指で四角を作って覗くと簡単に構図が取れます。

絵の入門は年齢に関係ありません。高齢者であろうとなかろうと、風景を見て感動の感覚があれば、絵が描けます。この感動の経験を重ねていくことによってさらに心の充実が図れます。

高齢者の人が趣味として、絵を描くことを選ぶのは賢明な選択です。