認知症を遠ざける生き方

バラの咲く庭

認知症患者数が増え続けている昨今、
自分も将来、認知症になってしまうのではないかと不安を感じている方も多いことと思います。

認知症の原因にはいろいろあって、脳の中にアミロイドβというたんぱく質がたまることで長い時間をかけて発症する「アルツハイマー病」が代表的です。

でも、実は認知症の発症には、その人の「生き方」が大きな影響を与えているのだそうです。

最近よく言われる「認知症になりやすい生き方」は、「いろんなことを人任せにする人」「向上心がない人」「夢中になれる趣味がない人」などです。
義父は認知症ですが、若い頃から何でも義母任せで、畑仕事や稲作をしてはいましたが、種まきや肥料の追加、田植え、稲刈りにいたるまで、全て義母に指示されないとやらないという生き方をしてきました。
やらないというより、わからないようでした。
それほどまでに人任せだったのです。

親戚の結婚式などに行くときも、着るものから会場への行き方調査、お祝いの金額決定から祝儀袋の準備まで、全て義母がこなしていました。
当日も何時に起きるかとか、出かけるまでに何をしておくかとか、自分では全く考えませんでした。

そして、夜勤を伴う仕事をしていたのですが、職場でもいわゆる「指示待ち人間」で、自分から必要なことを判断して進めるタイプではなかったようです。

生活のスタイルは会社と自宅の往復で、趣味は特になかったようです。

そんな義父は定年後、認知症を発症し、現在では自分の意思でトイレに行くことができなくなっています。

ご近所の奥さんにも、ほとんどのことをご主人に任せている人がいます。
その人も最近少しずつ認知症が進んできています。

最近思ったのですが、「指揮者」に認知症患者が少ない気がします。
それはたぶん、人に指示を与える側の仕事だからです。
自分が中心となって演奏会を成功させるという適度なプレッシャーも大切なことだと思います。

「楽器を演奏すること」も、認知症を遠ざける1つの要因だそうです。

例えば、ギターを例にとってみると、左手でコードを押さえ、右手で弦を弾きます。
その両方の手が別々に行っている仕事のタイミングがぴったり合って初めて、ギターとしての音が出ます。

さらに、弾き語りで歌う場合、両手の動きに加えて歌うという動作が加わります。
正しく演奏できているか、自分の耳で確かめながら弾くことも脳の活性化に重要なことでしょう。
同時にいくつものことをこなすことで、脳は本当に活性化します。
そして何より、楽しいです。

今からでもいいので、ぜひ生き方を変えてみましょう。認知症とは無縁の、素敵な人生を目指しましょう。

なお、認知症を予防できる生き方については、金子満雄さんの著書「生き方のツケがボケに出る」などを参考にするとよいかと思います。