認知症かどうかを見分ける便利な質問

バラの渦巻く部分

皆さんの周りで、同じことを何度も話したり、物忘れが激しかったりする方はいらっしゃいますか?

ご近所のお年寄りの様子を見て、「もしかしてあの人、認知症になっちゃったのかなぁ?」と心配になることがあるかと思います。

一般的に、認知症と年相応の物忘れの違いとして、よく次のような例えが紹介されます。

友だちと食事に行く約束をしていたAさん。
相手の方から自宅に電話がかかってきて、「約束の時間になってもAさんが来ないんですが、どうかしましたか?」と聞かれ、家族がAさんにそのことを告げたときのAさんの様子で、

「あ!そうだった!忘れてた!」と思い出したら年相応の物忘れで、

「約束なんてしてないよ!」と言うのが認知症

・・・という例え話です。

認知症になると、新しいことを覚えられないということが増えてきます。
それで、人に会う約束や、食事をしたかどうかなど、最近の記憶が欠落することが多くなるのです。

そのことを踏まえて、身近な人が認知症かどうか判断する材料の1つとして、便利な質問があります。

それは・・・。

「最近の気になるニュースは何ですか?」

です。

別に政治や経済の話である必要はありません。
オリンピックで浅田真央さんが活躍したとか、高倉健さんが亡くなって残念だとか、そういう内容でよいのです。

とにかく、返ってきた答えが確かに最近の話題なら、おおむね大丈夫です。

もし、とても昔の話題だったら、要注意。

そしてさらに、「忙しくてニュースなんて見ないんだよ」のような回答だったら、危険信号です。

認知症患者の特徴の1つとして、言い訳してごまかすというものがあります。

「最近のニュース・・・わからない」と思ったとき、「忙しくて見ていない」と言って答えを出さないという行動をおこします。

実はご近所にそういう方がいらっしゃいます。
その方は、数分に一度、家の前の道を渡っては戻るという行為をくり返しています。
目的はなく、ただ渡って戻ってくるだけです。

しかし、本人は、「忙しくて休む間もない」「だからニュースなんて見ている時間がない」と言っています。

そして最近では、娘さんの年齢を答えられなくなりました。
新しいことを覚えられない認知症の特徴的な症状が出ています。

少し前までは、認知症かどうかの判断基準の質問は、「今の総理大臣は誰ですか?」だったそうです。でも、最近はあまりにも総理大臣が変わるので、「最近の気になるニュースは何ですか?」になったのだそうです。

加齢による普通のボケと認知症は別のものだと思うのです。

認知症というのは、アルツハイマー病や脳梗塞などが原因で発症する病気です。
早期に発見して適切な治療を受けることで、進行を遅らせたり、本人や家族の気持ちを少しでも楽にすることができる場合があります。

周りのお年寄りの様子をよく見て、早めの対応ができるようにしてあげましょう。