施設を選ぶときのポイント

カモミール

日本の認知症患者数が400万人を超え、
いまや認知症は誰もがかかる可能性のある病気として予防対策などが重要視されつつあります。

不幸にして認知症になってしまった場合、ものごとの良し悪しなどが判断できなくなるだけでなく、暴力行為や、排泄がうまくいかない、徘徊など、さまざまな問題が介護者を襲います。

そんな介護者の精神的負担などを軽くするためにグループホームや養護老人ホームなどが存在します。

ここでは、私の経験談をお話しするとともに、施設、とくにグループホームを選ぶときに気をつけたほうがいい点についてご紹介します。

我が家の場合、地元の居宅介護支援事業所から紹介されたグループホームに入所したのですが、入所するときに交わした契約書の中に、退去時の費用負担などについての記述がありませんでした。

認知症患者がグループホームに入所し、だんだんに認知症が進行して行った場合、施設内の設備を壊したり汚したりすることがあります。

明らかにその入所者が壊したとわかる部分については、当然、退去時に補修費用などを負担すべきです。

その補修費用の負担方法としては、グループホームによって様々な方法が取られています。

例えば、

壊れた部分の補修費用の実費を、退去時に負担するという方法

入所時に一時預かり金を支払い、壊れた部分の補修費用はその中から支払われ、入所者の新たな負担はないという方法

他にもいろんな方法があるかもしれませんが、多くのグループホームで上の2つの方法を採用しているかと思います。

さて、義父もグループホームにいる間に何ヶ所か壊しました。

その負担金についてグループホームから連絡があったのですが・・・

義父が入所したとき既にあった壁の特徴的な形の傷の補修費用の請求が含まれていました。

また、義父が床を汚したのですが、部屋全体の1割ぐらいの面積だったにも関わらず、床全体を張り替える費用を全て請求されました。

しかも、「これを機に床板の材質を一新しようと思うんです」という話も出て、その費用も請求されました。

また、請求の時に業者からの見積書のコピーを見せられ、21万円の費用のうち半分を負担してほしいと言われました。

見積書の内容はあまりにもざっくりとしていて、義父が壊した部分の実際の補修費用が識別できない状態でした。

私たちとしては、部屋のどの部分をどのように補修して、それぞれいくらかかったかが明確にわかるものを見せてもらいたいですし、見積書ではなく金額が確定した請求書を見せてほしかったです。

このことについてグループホームの社長と何度も話し合い、最終的に業者から詳しい補修内容の内訳を記載した請求書を出しなおしてもらい、それによって義父が壊した部分の補修費用が明らかになり、5万3千円ほどの負担ということでようやく解決しました。

大切なことは、入所時に交わす契約書や利用ガイド的な説明書などの中に、退去時の費用負担などのことがきちんと書かれているかどうかを確認することです。

また、入所時に部屋の内部の写真をきちんと撮っておくこともお勧めします。
そうしないと、以前からあった不具合も含めて補修費用を請求され、その不具合が入所前からあったものだと証明できないと、支払うしかない状態になる場合があります。

正直なところ、最近、高齢者向けの施設が乱立していて、サービスの質が低下する傾向にあります。

まずは契約的なことに関する説明がきちんと丁寧になされるかどうか、それをチェックしてみることをおすすめします。