羞恥心を正しく理解することで介護技術が向上する!?

トイレ介助、入浴介助、更衣介助…

これらはいずれも、介護の仕事をする上で絶対に避けることのできない業務であるため、多くの介護士は普段何気なく行っているのではないかと思います。

しかし、もし自分が介助してもらう立場になったとしたらどうでしょう。

「相手は仕事として行っているのだから恥ずかしがる必要は全くない」と割り切ることができるでしょうか?

今回は介護と切り離すことのできない羞恥心について考えてみたいと思います。

日々の生活に密接に関わる仕事に携わっている自覚を持つ

排泄や入浴、それに付属する脱衣や着衣という行為は物心ついた頃から自分で行うことが当たり前であっただけに、第三者に手伝ってもらうということに対して大きな抵抗と羞恥心が生まれます。

それは利用者様が認知症であったとしても変わらず、「どうせすぐに忘れてしまうのだから」というように介護側の勝手な価値観や決め付けによって本人重視の介護を放棄していい理由にはなりません。

介護サービス提供の一番の目的は、その人がその人らしい生活を送れるようにするための最低限の補助です。

つまり、主役はいつだって利用者様自身であり、ご本人様の思いや感情を第一に考えて向き合わなければならないのです。

だからといって、全ての利用者様が自分の思いを全て伝えられるとは限りません。

「自分でできないことをしてもらっているのだから自分勝手なことばかり言えない」「この人は汚いことを我慢しているのだから私も我慢するのが当然」と気持ちを押さえつけられている方も少なくないでしょう。

「それじゃ、一体どこに気をつけて介助するのが正解なの?」という疑問が生まれますよね。

そのような時にぜひ行って頂きたいのが、『相手の立場になって考える』という方法です。

もしも自分が病気や怪我で入院し、一時的に身の周りのことを全てお世話になるとしたら…

どんなことに対して羞恥心を感じ、その恥ずかしさはどのようにすれば解消できるかを考えてみます。

今まで時間と怪我に注意してばかりで気づく事の出来なかった『恥ずかしい』という感情に気付くことによって、きっと利用者様に対する介助においても細かな気遣いが可能となるはずです!

『あなたが提供して欲しい介護』を提供しよう!

相手が「恥ずかしい」とか「申し訳ない」と感じることのないような声掛けを行う。

少しでも肌が露出しないように介助方法を工夫する。

どうしても露出する場合には手短に済ませることが出来るように準備をしっかりと行っておく。

利用者様の感情に配慮した行動の数々は、いずれも介護技術の質を高めることに重要なものばかりです。

羞恥心への心配りができる介護士はレベルの高い技術を持っているといって過言ではないでしょう。

『自分が介護される立場になった時に行って欲しい介助技術や声掛けを提供する』

たったこれだけのことを意識するだけで介護に対する考え方は180度変わります。

羞恥心0に限りなく近づけるような介護を目指して頑張って下さいね!