高齢者の趣味 体力UP 弓道編

楓のつぼみ

弓道は、高齢者でも若い人と対等に競うことのできる、数少ない種目です。

過去の全日本弓道選手権大会の優勝者の年齢を見ますと、他のスポーツ種目の同レベルの競技大会の優勝者とは、著しく年齢を異にしており、かなり高齢となっています。

これは弓道が高齢者の人口が多く、相当長期期間に亘る愛好家が多いことの証明であり、また弓道そのものの習熟にかなりの時間を要することを示しています。

弓道は高齢者でも身障者でも実施可能なスポーツであり、適当な運動強度と言えます。

日本の伝統的な3武道、剣道、柔道、弓道の中では運動強度の点から弓道が最も弱く、中学生から高齢者まで、幅広く親しまれています。
現在の競技人口は全国各地の弓道連盟の登録人数は12万9千人ほどです。

男女比はほぼ1対1で、高校生が6万2千人人、一般が約4万5千人、中学生が1万1千人、大学生が1万1千人。

都道府県別に弓道人口を見ると、1位は愛知県で神奈川県、北海道、埼玉県、東京都と続き、沖縄県、和歌山県、秋田県、鳥取県、島根県は少ない。

弓道は他の武道とは人が相手ではなく、的が相手です。ゆっくりした動作で、集中力を高めて、自分の間合いで的を射る。そしてその結果を基に反省して、次回への努力が始まります。このサイクルが精神修練となります。

1人の世界に集中することこそ醍醐味で、その落ち着いた所作、雰囲気が現在でも人々に愛されているわけです。

弓道は古武道であるため、多くの流派が現在も存在しています。

小笠原流、日置流(へきりゅう)、本多流、大和流などです。
しかし現在では全日本弓道連盟が公式に定めている射法八節(弓道八節)が主流となっています。

射法八節とは、弓道の射の基本動作を8つの節のことです。

足踏み    的に向って両足を踏み開く動作
胴造り    足踏みを基礎として、両脚の上に上体を安静に置く動作、構え。
弓構え    矢を番えて弓を引く前に行う準備動作
打ち起し   弓矢を持った両拳を上に持ち上げる動作
引き分け   打ち起した位置から弓を押し、弦を引いて、両拳を左右に開き
       ながら引き下ろす動作
会      形の上では、弓を引き切った状態、矢が的を狙っている状態で
       あるが、射手の心理からいえば、無限の引き分けである
離れ     矢を放つ、放たれること
残心     矢が放たれた後の姿勢、残身ともいう

一般の人が弓道を始める場合は、各種の方法があります。

高齢者でも問題なく入会可能です。

全国各地区にある、弓道場に行って入会を申し込む。
各市町村の体育館に併設された、スポーツ教室の中の弓道教室に申し込む。
各地域の神社仏閣に付属された弓道場に入会を申し込む。
その他、1部の高校、大学の弓道部では一般に開放している場合がある。

弓道の習得方法は入会して数ヶ月は巻藁という藁をたばねた稽古用の的を使って行う、指導はほとんどマンツーマンで経験者の指導で行われ、射法八節を学ぶことになる。

正規な的に向っての競技はこの巻藁による基礎練習が十分積んでないとできない。

一般的な近的競技は距離28m。的の大きさは直径36cm(一尺二寸)である。
遠的競技(距離60m、的の大きさ1m)もある。

技術が向上してくると、各種の競技大会に参加します。

国民体育大会、県民大会、全日本弓道大会をはじめ、各地区、各団体の競技会が頻繁に行われています。

初心者の人には少し敷居が高いかもしれませんが、一旦入会すれば、親切な指導を受けられますし、会費もさほど高くもありません。

高齢者の趣味としては少しグレードが高いです。