死、認知症、家族。介護は日々が勉強であり成長のチャンス

介護の仕事を語る上で死の存在は欠かすことが出来ません。

人が生まれ、死ぬまでに過ごす数十年間という長い時間の終盤に私達介護士は関わるため、最期の瞬間に立ち会うことも少なくありません。

様々な時間を共にしてきた利用者様の死は受け入れがたく、時に自身の身内を失うかのような悲しみに襲われてしまいます。

しかし、だからこそ介護という仕事には他のどの職業とも違う魅力と輝きがあるのです。

利用者様の人生に寄り添うことで学べる多くのこと

多くの場合、介護を提供する利用者様は自分よりも目上の方です。

たくさんの人生経験を積んできた大先輩である利用者様の言葉にはどれも重みがあり、深みがあります。

また、関わりを持つ中で自然と礼儀作法についても身に付いていくものがあるでしょう。

介護の仕事は、家族の存在について考える良いきっかけにもなります。

利用者様の中には、多くの家族に支えられている人もいればそうでない方もおられます。

しかし、それらは利用者様の人望だけによるものではなく、若くして配偶者を失われた方や子供に先立たれてしまった方、家族が遠方に住んでおられる方など様々な事情が影響しているのです。

これからの自分はどのような人生を送っていくのだろう。

そして家族とはどのような関わりを持っていけるのだろう。

当たり前に過ごしている日々が決して当たり前のものではないことに気付くきっかけを与えてくれる仕事はそう多くないのではないでしょうか。

認知症の利用者様に関わる時、「こんな風にはなりたくない」と考える方が多くいます。

ですが、私は「どんな風に対応してもらえたら認知症になっても楽しく過ごせるだろうか」と考えています。

記憶の中でも印象深いものや古いものは残りやすいといわれており、認知症の方々においてもその人達の人生が色濃く反映されているのです。

自分が認知症になったらどのような記憶が残るのだろう。

その時、どのような対応をしてもらえるだろう。

介護は普段の生活の中で改めて考えることの少ない自分の記憶や思い出について振り返るきっかけも与えてくれるのです。

素敵な魅力を引き継いでいこう

多くの発見や気付きを与えてくれる利用者様との時間はかけがえのないものであり、介護という仕事も私にとっては同様にかけがえのないものとなっています。

全ての人生には限りがあり、別れがあるからこそ、その時に向けて最善の選択肢を選び、最高のサービスと笑顔を提供してあげたいと感じられるのです。

利用者様との時間は、きっとあなたをもっと強く大きなものに変えてくれるはずです。

多くの魅力を持つ利用者様との関わりの中で、あなた自身も多くの魅力を持つ介護士へと成長していってくださいね!