高齢者には道具を使わずに行えるアイソメトリック運動がおすすめ!

筋力トレーニングや運動というと、どのようなものを思い浮かべますか?

ダンベルを持ち上げたり、ランニングをしたり、なわとびをしたり…どれも疲れてしまうものばかり。

若い世代にとっては簡単な運動であっても、飛び跳ねたり、走ったりというのは、高齢者には難しいものになります。

しかし、運動不足は怪我や病気のリスクに繋がりますし、出来れば運動してもらいたいですよね。

そんな高齢者の方々に、ぜひ試して頂きたいのが『アイソメトリック運動』です。

なかなか聞きなれない名前ですが、どのような運動なのかさっそく学んでいきましょう!

『アイソメトリック運動』にはメリットがいっぱい!

客観的に見て運動しているとはっきり分かるランニングやなわとびなどを動的な運動と呼ぶのに対し、『アイソメトリック運動』は、大きな動きを伴わずに押す力や反発する力を利用して行うことから静的な運動といわれています。

『アイソメトリック運動』の代表的なものには

  • 動かない壁を押す。
  • 手の平を胸の前に合わせて押し合う。
  • 手で太ももを押えながら足を上げる。
  • 椅子に座った状態で太もも(股)を締める。

というような運動があります。

どの運動においても必要なのは自分の体と、自分が持っている力だけ!

座ったままでも、寝たままでも行えますし、特別な道具も必要ないとても簡単な運動なので介護施設だけでなく、自宅での介護でもすぐに取り入れることが可能です。

「たったそれだけの運動で何の効果があるの?」と思われるかもしれませんが、筋肉に負荷を加えることで得られるメリットはたくさんあります。

まずは血流が良くなることで、起立性低血圧の予防になるということ。

立ち上がった時に血圧が下がり起こるふらつきを減らし、転倒事故を防ぐことができるのです。

また、関節を柔らかくする効果もあるため、高齢者の方に多い関節痛を和らげることにも繋がります。

太ももや股を締める運動は排泄に必要な筋肉を鍛えることができますし、尿漏れなどの排泄トラブルを減らすという効果があります。

怪我の予防だけでなく、日常生活の中の問題改善にもなるのです!

高齢になるとピッタリ膝を閉じることに痛みを感じてしまう方などもおられますし、膝を閉じる感覚が難しいと思われる方もいるでしょう。

そのような場合には、ボールを足の間に挟むとコツが掴みやすくなり、負担も軽減することができます。

必要に応じて、身近な道具を運動に取り入れると良いですね!

『アイソメトリック運動』は大きな持久力アップを臨める運動ではありませんが、心肺機能に大きな負担を与えることなく筋力の維持や血流を良くしてくれるため、高齢者の体に優しい運動です。

しかし、つい力を込めるときに呼吸を止めてしまいがちになるため、それが原因で血圧が上昇してしまうことのないよう、呼吸することを忘れないように声をかけてあげましょう。

真剣に、だけど楽しく。これが高齢者向けの『アイソメトリック運動』のポイントです!

1分前後で行える気軽な運動を日常生活に

専門的な道具も必要なく、心身に過度な負担をかけないで高齢者の方が運動できるというのは、とても素敵なことですよね。

継続して運動することが難しい高齢者の方でも、いつでも簡単に手軽に行えるので、日々の生活の中に『アイソメトリック運動』を取り入れることをすすめてみてはいかがでしょうか?

家庭であればテレビ番組のCMの合間などに。

施設であれば朝の体操の時間やおやつの前の時間などに。

まずは簡単に出来ることから始め、高齢者の方の健康で明るい生活をサポートしてあげましょう!