認知症初期に対する甘い考えが症状を悪化させる

認知症の初期症状にはどのようなものがあるかご存知ですか?

初期症状についてお話した際に「あ~、よくある!」と笑いながら受け流される方も多くおられます。

しかし、初期の認知症の対応を間違えてしまうと症状が急激に進行してしまう事があるのです。

 

認知症初期に心掛けておくべきポイントについて一緒に考えてみましょう!

 

初期症状における混乱や恐怖は想像以上!

認知症初期の症状としては以下のようなものがあります。

  • 物忘れ、紛失物が増える
  • 予定していた日時や場所を間違える
  • 単純な作業(軽作業、計算など)に時間がかかる
  • 同じ話を何回も繰り返し話す
  • 今までに出来ていた事(料理、季節に合った服選びなど)で失敗する事が増える

 

今まで出来ていた事が失敗するとなれば問題視する方も多いのですが、

その他の症状についてはよくある老化症状の一つだろうと軽視する方が多数です。

 

しかし、認知症を患った本人にすれば「なぜこんな事が出来ないんだ」というショックや

「いや、そんなはずは無かった」など自分の間違いを受け入れられないなどの興奮など

穏やかな状況ではいられない重大な状況に陥ってしまっているのです。

 

理解してあげたいけれど自分自身で実体験として向き合わないと

なかなか分かってあげることができない複雑な感情ですよね。

それでは、次のような状況を想像してみてください。

 

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ある日、同窓会メンバーで【パーティー】を行うから

【華やかな服装】で友人の家に来るようにと誘われたあなた。

 

しかし、いざ行ってみると…

そこではご友人の【葬儀】の場であり【礼服】の方々が参列していたのです。

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どうでしょうか?

当然周りの方々からは強い批判を受けますよね。

しかし、あなたは確かに【パーティー】だと言われていたのです。

 

「何でそんな事も分からないの!?」「おかしいんじゃないの!?」

 

次々に浴びせられる罵声や批判。

この状況であなたが取れる行動はどんなものでしょう?

 

自分の正当性を主張し、強い口調で反発を行う。

自分自身の記憶がおかしくなったのかと不安や恐怖を感じる。

 

これって、まさに認知症を患った方々の言動ではないでしょうか。

このような周りの批判が、認知症を急激に悪化させる一つの要因となっているのです。

 

介護のプロとして認知症の初期に向き合う

介護の基本は受容であるといわれていますが、

本質まで理解して受容を行えている介護士は非常に少なく感じます。

 

ただありのままを受け入れてあげることも非常に大切です。

しかし、私達は介護のプロなのです。

さらに一歩踏み込み、症状を具体的にイメージし理解してあげることで

包み込むような受容を行えるようになって頂けると嬉しく思います。

 

認知症による様々な問題行動は利用者自身が望んだものではない。

その意味を本当に理解できた時、きっと関わり方が変わるはずですよ!