硬膜下血腫の意外とよくある原因

紫色に咲く額あじさい

「硬膜下血腫」という病気があります。

脳を包んでいる「硬膜」と脳の間に血液が溜まる病気で、急性と慢性があります。

急性は頭を強くぶつけたときなどに起こり、症状が急速に進みますが、慢性は出血が少なくゆっくりと進行します。

この病気は高齢者の男性に多いそうです。
そして、本人も覚えていないくらい軽く頭をぶつけただけの場合にも、少しずつ出血し、数ヶ月かけてゆっくりと病気が進行することが多いということです。
病気の現れ方には個人差があり、麻痺が現れたり頭痛や嘔吐が現れる人もいますが、中には認知症のような症状が現れる人がいます。

高齢者の物忘れや状況判断能力の低下は、しばしば認知症と思って諦めてしまうご家族がいます。

でも、慢性硬膜下血腫だった場合、早めに気づいて手術などの治療をすることで治りますので、あきらめずに専門の医師の診察を受けるようにしてください。

前にNHKの健康番組で紹介されていた例では、おじいちゃんが家族団らん中に笑いすぎて後ろの壁に軽く頭をぶつけてしまったことがきっかけで硬膜下血腫が発症し、数ヶ月の間に認知症のようになってしまって、病院に連れて行ったところ原因がわかって治療し、無事に元気になったという展開でした。

私の記憶では、俳優の若林豪さんが自転車に乗っていた人とぶつかって、本人は大丈夫と思っていたけれど、その後どういうわけか台本を読んでもせりふが全く覚えられなくなり、おかしいと思って病院に行ったら硬膜下血腫で、手術をして治ったと話していました。

このように、本人も周りの人もそれほど大きな問題と思わないような出来事が病気のきっかけとなるケースが意外と多いとのことなので、皆さんも身近なお年寄りの行動や、日頃の様子をよく観察してあげて、異変に気づいたら早めに病院に連れて行ってあげるようにしてください。

ちなみに、この病気はお酒をよく飲む人や、肝臓が悪い人、脳梗塞や心筋梗塞などで血液をさらさらにする薬を飲んでいる人にも起こりやすい病気だそうです。

飲酒自体が脳梗塞などの危険因子ですので、日頃からお酒の飲みすぎに気をつけて適度な運動をするなどしたほうがよいですね。

いろんな病気は、突き詰めて考えていくと生活習慣から起こる場合が多いです。

できれば若いうちから生活習慣を見直し、改めるくせをつけておきましょう。