介護マニュアル「水分補給を行う時の注意点」

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水分補給を行う時の注意点

水分は人間が生きていく上で非常に大切なことです。老人ホームでは水分が自分で飲めない方の場合は介護士が介助していくことになります。

適切に水分補給をしてもらうためには、どのような点に注意していけば良いのでしょうか。また、スムーズに水分補給をしてもらう為には、どのようなコツがあるのでしょうか。

ムセてしまう場合

水分補給をする際に、水分が気管などに入ってしまってむせる場合があります。その時にはトロミを付けることが有効になります。

トロミ剤は粉状のものを水分に溶け込ませることによって、水分にトロミを付けるものです。飲み込みが悪い人にはトロミ剤を使うようにします。

ポイントとしては、ダマを作らないこと、トロミ剤を入れ過ぎないことです。

トロミ剤を入れる時は少しづつ入れるようにしましょう。少しづつかきまぜながら入れることによってダマを防止することができます。ダマができてしまいますと、それに対してむせることがありますので注意しましょう。

トロミ剤の適正な量は150ccの水分に対して小さじ1杯から2杯程度です。入れ過ぎると飲み込みにくくなりますし、味が損なわれますので注意しましょう。

吸い飲みを活用しましょう

自分で飲めない場合はコップなどを口に当てて介助する場合が多いですが、口が上手く動かずに下に垂らしてしまう場合があります。その場合は吸い飲みを活用すると上手く水分が口の中に入ります。

ポイントとしては、自分で吸えない人は吸い飲みは適していません

次々に水分が口の中に入ってしまって、むせる可能性があります。その為、吸い飲みの先を口に入れて、吸い込むしぐさが無い場合は吸い飲みは中止しておきましょう。

ムセない怖さ

ムセる行為というのは、気管に入った水分を体外に出そうとする行為です。時々気管に水分が入っているにも関わらずムセる行為をしない人がいます。

その人は要注意です。一見ムセないのでスムーズに飲めていると思っていたが、実際は肺に入ってしまっており肺炎を起こしたという人もいます。

ムセずにスムーズに飲んでいる場合は、そのような点にも気を付けておいた方が良いですね。

水だけで水分を取らない

水分は水やお茶だけではありません。もし水分でムセてしまう場合は、ゼリーなどの固形物で水分補給を取ることが有効になります。

ゼリーなどでは触感がありますので、噛んでから飲み込む事が出来て、ムセることを予防することができます。