深刻化してきている高齢者のペット問題

黄色い花々

ペットを飼うことによる利点

高齢者のペット問題が深刻化しています。一人暮らしの高齢者は増える一方ですが、それに比例するようにペットを飼う高齢者も増えています。

確かにペットを飼うことにより人は非常に癒されますし、散歩などで一緒に外に出れば、同じ様にペットを飼っている人との交流も芽生えます。

そうなることで、一人暮らしの孤独感からも救われますし、人とのコミュニケーションを積極的に取るようにもなり、内向きになりがちな高齢者もいきいきとした毎日が送れるという利点があります。
 

飼い主に何かあったら・・・

しかしその反面で深刻な問題が浮上してきています。

飼い主自身が病気になって入院したり、老人ホーム等に入ってしまう場合です。

それでもペットを引き取ってくれる人がいるなら何の問題もないのですが、おそらく大抵の場合は引き取り手がいないのではないでしょうか。

そうなるとペットの行き場がなくなってしまい、結局は動物愛護団体のような施設か、保健所に引き取られることになります。

勿論、そこでも引き取ってくれる人を募ってはいるのですが、子犬ならまだしも、成犬ましてや老犬になると引き取り手が現れる可能性は、かなり低くなるのが実情のようです。

一年間に殺処分されるペットの数は犬で15万匹以上、猫は更に上回る数になるそうです。
 

マイナス面も理解する

このような事態にならないようにするには、どうすべきなのでしょう。

当然のことですが、「かわいい、癒される」という理由だけで飼うのは厳禁です。

高齢者がペットを飼おうとするなら、まず自分に何かあった時に預かってくれる人、もしくは引き取ってくれる人がいるかどうかを確認しましょう。

ペットのことを大切に思うなら、そこまでのことを考えてあげることが出来る筈です。

また、毎日のお散歩、ワクチン接種、排泄物の世話など、面倒なことが多いというのも覚悟しなくてはいけません。

人形やぬいぐるみではなく、人間と同じ生き物です。なかなか言うことを聴いてくれなかったり、鳴き止まなかったり、排泄のしつけが思うように進まなかったりすることも多いのです。

そのへんは子どもを育てていくのと変わりありません。癒してもらおうと思って飼ったつもりが、上手くしつけなどが出来ずに、逆にストレスになってしまうこともあります。そういう面も考えて決めなくてはいけません。
 

命を考える

最近では高齢者がペットを飼うことを支援し、困ったときなどに相談に応じてくれる団体もあるようです。

そうした団体が近くにあるかどうかも、ペットを飼う上で大事なポイントになると思います。
ペットを販売する店側も、売ることばかりを考えるのではなく、飼おうとする人へのきめ細かなアドバイスや、相談にのれるような仕組みを整えてくれると、たくさんの命が救われるのではないでしょうか。